一般的な大木とは言えないかもしれませんが、ヤマウコギのこれほど大きなものを今まで見ていませんから少々驚きでした。樹高約5m幹径10cm弱。新潟にも低山帯を中心に普通に見かけますが、雪のためか押されて立ち上がる樹形のものはまず見かけません。株立ち性の樹形でせいぜい径3cm程度の茎が四方八方に出ているというものです。雪という要因が生態系に与える影響は実に大きなものだということを改めて思い知らされます。
越後では「兼次めし」という謂れで「うこぎご飯」を春に食べる人が多くいます。私も毎年1・2回味わっています。彩と香りで春の恵みを感謝する年中行事の一つのようなものになっています。山菜は自分たちが少しだけいただける範囲で採集するという心掛けでいこうと思います。