森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

コガマ

2019年11月11日 | 自然観察日記
鏡池の水際にコガマが見られました。水田跡などの湿った環境にまとまって生える姿が多いのですが池の縁に少数の個体が見られる程度で花も少なくようやく根付いたような印象です。鏡池は自然にできた湖ですから湖底の堆積土の発達はまだ少ないのでしょうか。

コガマの成熟した雌の花序

2019年11月11日 | 自然観察日記
ガマは上下2段に雄の花と雌の花がびっしりまとまって付きます。これは雌の花序が成熟した様子で、すでにこの上についていた雄の花序は枯れ落ちてなくなっています。普通ガマの仲間は3種把握しておけばことが足ります。雌雄の花序がくっついているのはガマとコガマ、離れているのがヒメガマ。コガマの雌の花序が小さくずんぐりむっくりです。

コガマの雌花序の拡大

2019年11月11日 | 自然観察日記
拡大しても詳細はよく分かりません。一つ一つのとっきは雌花のめしべということになるのでしょうか。ガマは雄花も雌花も花弁やがくなどなく単純な構造の花ということになっていますから、雌の花序はすべてめしべというわけです。この基部に種子ができているはずです。成熟し乾燥するとこのソーセージのような果実が崩れてふわふわした綿のようになります。生け花としていけ花を「爆発」させて大騒ぎをした女性が案外多くいるのが愉快です。