ハコベ属の高山植物です。庭先にも同じ仲間がいくつかいますが雑草扱いで気を止める人もいないような存在ですが、高山では立派な高山植物として扱われ注目されます。そんなギャップを強く感じる種でちょっと不思議な感覚で見つめています。
５数性の花です。花弁が10枚に見えますが、実際は5枚でそれぞれが深く切れ込んでいるためです。サンカヨウは雨でぬれると透明になるということで話題になりますが、案外多くの花が似たような現象を示します。ツメクサも濡れた花弁は透き通るように感じます。
岩の割れ目に根を下ろして年々大きくなった株のようです。軟弱な植物ですから多くの種が混生する場所では競争に負けるのでしょう。単独で荒れ地に点在している姿をよく見かけます。