雨の中ではニワトコの実が美しく見えます。ニワトコは大変変異が多い種とされ分類が難しいのですが、これは日本海側に見られるオオニワトコといわれるタイプのようです。全体に地に伏すような形状になり立木のようにはならないとされます。多雪地ではこういう生態をする種は多くてニワトコにもあるのでしょう。
西日本のニワトコの熟した実を見ていませんから正確には言えませんが、オオニワトコの実の鮮やかさは目を見張るものがあります。丘陵公園では実は7月上旬には色づき8月には姿を消すのが一般的なのですが、白山のニワトコは8月下旬でも色鮮やかでした。
オオニワトコとしてニワトコと区別するのは立木か伏性かと葉の形質の違いが簡単のようです。ニワトコの小葉はこの写真の半分くらいでしょうか。オオニワトコの小葉は丸みを帯びます。また小葉の数もオオニワトコはニワトコより少なく目安になります。