森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

クサボタン

2020年02月17日 | 自然観察日記
クサボタンは深山性の種といっていいかもしれません。あまり高いところでは見ませんし里山などでも見ない種です。文献によれば本州全域に生育いているようです。白山では砂防新道に入ってしばらくして出てきました。

クサボタンの花

2020年02月17日 | 自然観察日記
優しいうす紫色の花はいかにも山野草という感じがして癒されます。キンポウゲ科のセンニンソウ属の仲間で、いわゆる野生のクレマチスの一つ。雌雄異株とされますから葯のしおれた様子が見られますのでこれは雄花になります。

クサボタンの葉

2020年02月17日 | 自然観察日記
葉は3出複葉です。ボタンの葉に質感が似ていることから名づけられたのでしょう。仲間にボタンヅルという種がありますが、ボタンに近い葉を持つのはクサボタンでしょうか。いずれもつる植物ですがクサボタンはあまり発達していないつる性です。なお、ボタンヅルの花は白です。