森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

トチバニンジン

2020年02月10日 | 自然観察日記
時に山地の林の中に生育しているトチバニンジンです。白山の砂防新道脇に見られました。葉はトチノキに似ていることからつけられた名前ですが、地下茎に節があり竹の節に似ていることからチクセツニンジンともいわれるものです。
ウコギ科でオタネニンジンのような薬効があるとかないとか。昔、禿に効くのだという話を聞きつけて興味を持っていた人がいましたが、その後どうなったことでしょうか。

トチバニンジンの果実

2020年02月10日 | 自然観察日記
トチバニンジンには果実が全体が赤く色づくものと上半分が黒くなる個体が見られます。半分黒くなるものをソウシシヨウニンジン(相思子様人参) と呼んで区別する向きがあります。知人で新潟県内の両種の分布を調べ始めた方がいてその後の結果が待ち遠しいのですが、白山の個体は全体が赤いトチバニンジンになると思います。歩いた範囲ではソウシシヨウニンジンはなかったようです。経験的にはソウシシヨウニンジンは福島や山形など東北地域でしばしば見かけています。