ソバナは本州・四国・九州の山地に見られる種だそうです。いつも新潟や東北では奥山でしか見ていませんから北方系の種くらいにしか思っていなかったのですが、北海道にはなくむしろ南の四国九州に自生する種と知って少し驚いています。
ソバナはツリガネニンジンと同様山菜として利用されているのですが、ツリガネニンジンはトトキとよばれているのにソバナの山菜名は聞きません。私はいずれも可哀そうで食したことがありませんが美味しい山菜なのだそうです。ソバナの名前の由来も最近知りました。山仕事をする人を杣人(そまびと)というそうでその人が使う杣道沿いによく見られる種というところからソバナという名前になったとか。知らないことが多いですね。
ソバナは下向きに咲く花で果実も下向きになっています。花や果実を見ればキキョウ科の種であることがすぐにわかりますが、キキョウは花や果実は上を向いています。ソバナは傾斜地にキキョウは平地に見られることと関係があるのでしょうか。