森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

モリアオガエルの卵塊

2007年06月24日 | 自然観察日記
 モリアオガエルの卵塊です。東山自然観察林の池にせり出したトチノキの大木に産み付けられたものを撮影。同じ樹には10数個の卵塊が見られました。この中にモリアオガエルの受精卵が沢山あって孵化後真下の池に落ちる仕組みになっています。よく見ると細い樹の先にもあったり、水際の草むらにあったりします。真下が水でなく土になっているのもあって、これではおたまじゃくしはどうするのだろう・・というのもありました。
 さらに、張り出した枝にシマヘビが長々と横たわっていて、モリアオガエルが登ってくるのを待ち伏せしている?・・そういう光景です。静かな森で不思議な場面に出会ったようにしばらくたたずんでしまいました。

モリアオガエル

2007年06月24日 | 自然観察日記
 体長8cm位の蛙です。アマガエルを大型にした緑色をした種です。もっとも、体色は変化させられますから、常にこの色になっているわけではありません。足には吸盤上の突起があります。
 名高いモリアオガエル。こんな種でもかつては私の家の周りにもいたことがあるんですよ。社の森に住んでいました。長岡の平野の真ん中です。

続 湯沢 アルプの里 6月の頃 赤紫色系の花 4

2007年06月23日 | 自然観察日記
 ヒメシャクナゲです。北地の湿原に生える可愛らしい花を持つ種。普通ミズゴケの中に生育している姿を目にするのですが、ここでは露地に生えていてなんとなく変。でも、それほど機嫌が悪そうでもないのでいいことにしましょう。

続 湯沢 アルプの里 6月の頃 黄色の花 4

2007年06月22日 | 自然観察日記
 タカネキスミレ(スミレ科)。本来の生育地で見るともう少し気品みたいなものを感じるのですが、ここではもう雑草状態。葉の光沢もあまりありません。環境に適応した生活形なのでしょう。

ヌメリスギタケ (モエギタケ科)

2007年06月21日 | 自然観察日記
 造成地脇のヤナギの根元で見つけました。どう見てもヌメリスギタケですが、発生の時期と場所が過去のデーター(頭の中の)と一致しません。中には変わり者の個体もいていいわけですから、そう理解して収めます。
 秋のキノコシーズンならいそいそと採集するのですが、この日はあいにく出先でもっぱら観察の対象です。優れた食用のキノコです。

ウラベニガサ(ウラベニガサ科) 

2007年06月21日 | 自然観察日記
 主に夏場によく見かけるキノコ。傘がうす桃色です。倒木などにポツンポツンと生えます。まだ、キノコの本格的なシーズンではないと思いがちですが、いやいや結構賑やかになってきました。食用とされますが食べたことはありません。

イチモンジチョウ

2007年06月21日 | 自然観察日記
 今日は植物から離れて、他の森の住人を取り上げました。
 イチモンジチョウです。里山ではよく見かける種、タテハチョウの仲間です。せわしなく翅を動かすのではなく、優美に翅を広げ滑空しながら森の木々を点々としています。白い筋が「一文字」なんですね。あいにく羽を広げたときの写真が撮れません。

トチバニンジン 2

2007年06月20日 | 自然観察日記
 秋には赤い実になりますからよく目立ちます。しかし、この時期は花も地味で人目にはなかなか気がつかない存在です。いやそのほうがいいのでしょう。薬効が高いとなればやはり乱獲されます。
 それはそうと、色彩の地味な植物が受粉に使うのは虫というより風。この種も風媒花の方向にシフトしたのでしょう。ウコギ科の植物です。