森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

何の虫だろう?

2008年06月10日 | 自然観察日記
 枯葉の上に可愛い虫がいるのかな?いえいえこれは花が散って地面に落ちたものです。淡い緑色が綺麗ですね。少し暗いのと、小さすぎて僕のカメラではなかなかピントが合いません。
 地面に落ちているものを探求するのも面白いものです。それは、ただそこにあるのではなくて紛れもなくそこに息づいていた生き物の生活の跡。枯葉でもその自然を構成し、生きていた証です。そういう目で見ると、「枯葉」は「ミズナラの葉」に見えて来るんですよ。

コウヨウザン 2

2008年06月09日 | 自然観察日記
 花の部分をアップで見ると、日本のスギとは似ていますがかなり違いますね。花粉の量は多くなさそうです。この「杉」が植林されていたら花粉症など社会問題にならなかったかも知れないなぁと考えたり・・。でも、植林などで利用されている話は聞いた事がありませんから、材を利用するほどのものではないのでしょうね。私にとっての新発見は身近なところに沢山あります。

コウヨウザン 1

2008年06月09日 | 自然観察日記
 景勝地八木鼻の真下、五十嵐川に架かる橋詰めにそびえている高木です。古い民家の庭木として植えられているものでしょう。コウヨウザンという中国原産のスギ科の植物で庭園樹として古くから利用されているものだそうです。大木を古刹などで時々見かけます。
 この橋は何度も通っていました。何時も気づかず見過ごしているのに、この日はどうしたことでしょうか。同じような木々が立ち並ぶ林の中、向こうからその存在を主張するかのようにグーッと迫る感じで目に飛び込んできました。
 普段見えないのにあるとき初めて見えてくるなんていう経験は良くありますね。学ぶというのはそういうことなんだと思います。


ちょっと 怖い話

2008年06月08日 | 自然観察日記
 「キャー!」 時ならぬ悲鳴が響きます。何事?・・廊下に出て上さんのところに行くと、そこにいたのがこのヘビです。場所はトイレ。ヘビには動じない上さんでも、トイレでいきなりご対面では驚くのも無理はありません。それからドタバタの一悶着。ようやく捕まえて庭に放したのがこの写真です。大きく口をあけて威嚇するトイレの中の様子を撮らなかったのが残念。
 どこから入ってきたのでしょうね。水洗のトイレ、見た目カバーは床に接着していますが、狭い背後のコードが出ている辺りに僅かな隙間があるようです。床下から配管でも伝ってご訪問のようです。数十年前の田舎の家なら珍しくもない話でしょうが・・。凄い家ですね、我が家は・・。
 それはそうと、このヘビ何ヘビだと思いますか?実はこのヘビ15cmくらいのシマヘビの幼蛇です。シマヘビは親と幼蛇の様子が大きく異なる特徴があるということなので、これもそれだろうと思います。色と文様のせいで怖そうに見えますが、おとなしいヘビです。取り押さえられる際の格闘でぐったりしたのかしばらく動こうとはしません。やおら茂みに姿を隠しましたが、我が家の住人です。

白い花 ハクウンボク

2008年06月07日 | 自然観察日記
 この季節、山には白い花が目立ちます。微妙に開花期節が違いますがミズキ、エゴノキ、ヤマボウシ、ヤブデマリやハクウンボクなどです。
 白い花は高木か亜高木、色彩を見せるのはタニウツギやヤマツツジなどの潅木。何か意味があるのでしょうか。高木が昆虫をひきつけるのに緑を背景にした白い色の花が有効なのでしょう。
 それはそうと、ハクウンボク、もう散ってしまいました。せっかく咲いた花ですから、もう少し咲いている時間が長いといいなぁ。

緑の中に ハクウンボク

2008年06月07日 | 自然観察日記
 五十嵐川上流で見つけたハクウンボクです。特段珍しい樹ではありませんが、これほど大きなハクウンボクの樹は少ないと思います。何かな?ミズキ?近づいて初めてハクウンボクと知りました。
 山は緑の季節です。緑に覆われているなかで、花が咲いて初めてその存在に気づくものがあります。みんな同じ緑ではないのですね。そっとしておきたいワンカットです。

雪国を代表する花 タニウツギ

2008年06月06日 | 自然観察日記
 タニウツギの花です。雪国を代表する花でしょうか。関西辺りまでの日本海側に分布するスイカズラ科の種で、ユキノシタ科のウツギ(うのはな)とは全くの別系統です。紛らわしい!「ウツギ」は「空木」で茎が中空になっていることによります。あっという間に季節が進み、もう花の盛りは過ぎようとしていますね。
 火事花とかいって摘んでくることを忌み嫌う風習が残っている地域もあるということです。どういういきさつでそういう考えが根付いたのでしょうね。これもまた不思議なこと。

想像遊び ホウノキ

2008年06月05日 | 自然観察日記
 ごく普通にある里山の樹。そして、里山でもっとも大きな葉をつける樹。大木になりますが、まだそれほど大きくない個体に少しシーズン遅れの花を見つけました。
 花が気になったのではありません。車座の大きな葉とそこに乗っている白いつぼみという構図がどこか異次元の雰囲気をかもし出していることに惹かれました。森の妖精がちょっと姿を現したような・・。白い衣をかぶった僧の姿のような・・。かってにいろいろなことを想像します。これも森の遊びの一つですね。さて、他には何に見えるかな?

オオカワトンボ

2008年06月04日 | 自然観察日記
 山間の棚田を囲む林で出合ったトンボ。夏になると庭で遊ぶオハグロトンボの姿が見られますが、これは飛び方が何処となく違うので追ってみるとオオカワトンボという種類のようです。名前のように沢沿いに多いのでしょうか、詳しい生態は分かりません。
 この季節、家の周りなど平場では気づかないのですが、少し山間に入るとトンボを結構見かけます。「トンボは夏」という印象が強いので、まだ発生しないのだろうというくらいの気持ちなのですが、他の要因があるのでしょうか。

帰化植物 キレハイヌガラシ

2008年06月03日 | 自然観察日記
 人の世は常に動くと同じように自然界も激しく変化していることが分かります。きっと、このキレハイヌガラシは除草薬散布という行為ももろともせずに生き残り農道や水田の縁、あるいは湿った土手などを席巻することになるのでしょう。
 昔の記憶が懐かしく変わらぬ事に憧れるそんな年代になっている私です。目の前のキレハイヌガラシの群落を眺めながら、自然ばかりでない身の回りの変化を思いちょっとセンチになりました。

キレハイヌガラシ群落

2008年06月03日 | 自然観察日記
 家の近く、水路の土手(あぜ道)を埋め尽くす黄色の花が目が止まりました。どれくらい前からこんな群落を作るくらいになったのか、今年初めて気づきました。帰化植物のキレハイヌガラシという種です。群生していなければ、昔から馴染んでいるイヌガラシかスカシタゴボウくらいの印象で見過し続けていたことでしょう。
 遠目ではあぜ道を色どりなかなか良い演出をしてくれていますが、かなりの暴れ者のようです。

サクランボ 4 樹

2008年06月02日 | 自然観察日記
 もう30年以上も前のことですから記憶が定かでないのですが、敷地の端に植えたもの。こんなに大木になりました。水田の脇ですから目標になりやすく、多くの鳥がやってきます。春の花の季節は白い花が見事です。境木の役目も果たしています。