新潟では自生はあるのかはっきりしませんが雪国植物園に植栽されていました。かつて、丘陵公園の湿地の改良工事があった際外部から移入したと思われ柄うタヌキマメが一株発生しましたが一年で消滅。一年草ですから種子が形成されなかったようです。東北南部以西の日当たりのよい山野に自生する種とされますから、県内に生育していても不思議はありません。これは開花前の花が閉じている状態です。暖かくなると開花します。
夏に柏崎近辺の海岸で観たエチゴトラノオが雪国植物園で咲いていました。多くの個体が果実の時期でしたがまだ開花中の個体もあり貴重な花を再びじっくり観察することができました。北陸地方から東北地方の日本海側の海岸に自生する多年草で、高さは1m近くになります。新潟県では準絶滅危惧種で特別地域内指定植物です。生育地は限られていてとても貴重な種です。
秋の丘陵公園は春に比べとても静かです。まだ暑さも残り花の種類も減っていることもあり散策路はひっそりした感じです。そんな中ところどころノササゲの花が咲いていました。これも木の葉の陰になっていたりして注意していないと見過ごしてしまいます。ユキツバキの群落地などに発生していて木に絡みながら生育しています。