森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

サルトリイバラの雌花拡大

2019年05月27日 | 自然観察日記
拡大して気づいたことにめしべの先端の別れ方。ふつうは3裂ですが、この花は4裂しているようにみえます。こういうこともあるのでしょう。生き物は型にはまらないことが多いのです。

アカイタヤの葉

2019年05月26日 | 自然観察日記
県内にはイタヤカエデが生育していますが花をつける個体はどれも大木になっていてなかなか観察がしにくいものです。それでも山の斜面から垂れ下がっていた枝を手繰り寄せて観ることしています。

アカイタヤの花

2019年05月26日 | 自然観察日記
イタヤカエデは雌雄同株で1つの花序の中に雄花と雌花が混在しています。雌花は基部にあってめしべにはすでに翼が発達していますから簡単に見極められます。

アカイタヤの巨木

2019年05月26日 | 自然観察日記
弥彦山塊の国上山に近い剣が峰で見たアカイタヤですが周辺の高木のと混在していて絵になりません。もう季節的には芽出しのころの赤い色はないので全く目立ちません。

アカイタヤの樹肌

2019年05月26日 | 自然観察日記
アカイタヤの樹皮は滑らかな個体が多いのですが、老木になると肌が荒れるようでこの個体はかなり細かく割けています。苔むしているあたりも年月を感じますね。

アカイタヤの芽出しの頃

2019年05月26日 | 自然観察日記
別の個体で少し季節が早いときの葉が展開するときの様子です。個体差がありますがかなり赤い芽が目立ちます。そもそもイタヤカエデは各地に自生していて太平洋側の個体と日本海側の個体を比較すると日本海側の個体の新芽の色が赤い傾向があるためこちらをアカイタヤ太平洋側のものをイタヤカエデ徳物していると理解しています。もちろんこれ以外の種も多数あってあまり乱暴な結論をつけるわけにはいかないのですが、大きな間違いでなければ説明しやすいので時に使わせていただいています。

ヤマアイの群落

2019年05月25日 | 自然観察日記
ヤマアイは地下茎でつながっていますから一つのコロニーは同じ個体です。したがってこの群落はすべて雄の株になります。ちなみに、アイ(藍)とあるので染色できるのか調べましたがこの種にはインディゴという染料の元が含まれていないそうで青くは染めることはできないのだそうです。

ナツトウダイ

2019年05月24日 | 自然観察日記
トウダイグサ科の山野草の中では比較的一般的なナツトウダイです。一般的といっても県内では分布は偏っています。これは弥彦山塊の山麓部で見かけたものですが、新潟県内ではざっくり北に偏って見られるようです。北といっても信濃川の右岸で長岡や魚沼あたりにも記録はありますが柏崎や上越方面には知られていません。

ナツトウダイの杯状花序の腺体

2019年05月24日 | 自然観察日記
トウダイグサのポイントは杯状花序の腺体にあります。雨模様で花序に雨粒が当たっていてはっきりしませんが、腺体の三日月形の形状はよくわかります。ナツトウダイの特徴です。春に花が咲くのですがなぜナツトウダイなのでしょうね?