森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

レンゲショウマの花

2021年10月08日 | 自然観察日記

花はハスに似ているので「蓮華」という名が付いているのだそうですが、いつも下向きの花ですから見た目ははっきりわかりません。下から眺めてみてそういわれればそうかなという程度です。とはいえ色彩や形は素晴らしい花ですから人気のあるのも理解できます。


レンゲショウマの葉

2021年10月08日 | 自然観察日記

葉はサラシナショウマに似ているところから名前に「ショウマ」が付いているのは理解できます。ところでキレンゲショウマという種があります。「キ」は黄色ですが、なぜ「レンゲ」や「ショウマ」という名前が付いているのかが不可解です。レンゲショウマはキンポウゲ科、キレンゲショウマはアジサイ科で系統は違いますし、葉の形はまるで異なり花も決して同じようには見えません。唯一思い当たるのはレンゲショウマとキレンゲショウマのつぼみの形が球形で似ているような気がするところでしょうか。


ノコギリソウ

2021年10月07日 | 自然観察日記

新潟県内では見られない種で入笠山でたくさん見られたものがいくつかありますが、強く印象に残るものがノコギリソウです。なんとなく帰化植物の雰囲気がありますがれっきとした在来種です(セイヨウノコギリソウが野原や空き地に見られることがあります。園芸的に植栽されたものが逸出し帰化した物です)。


ノコギリソウの花

2021年10月07日 | 自然観察日記

ノコギリソウの頭状花です。舌状花と管状花が見られますが、舌状花は外側に綺麗にそろっているわけではなくかなりまばらです。また、管状花も花弁が少し発達していて開き気味になっています。


ノコギリソウの葉

2021年10月07日 | 自然観察日記

葉がギザギザでノコギリのようになっていることから名前が付けられています。在来のノコギリソウは葉身が深裂しまさにノコギリ状態ですが、帰化種のセイヨウノコギリソウは2回は状複葉のようになっています。


スズラン植栽地

2021年10月06日 | 風景

ゴンドラを降りてすぐに目の前に広がる斜面はスズランが植栽されている場所です。スズランは入笠山のシンボル的な花になっていました。もちろんこの斜面は冬はゲレンデになります。この左側に周辺に自生している高山植物などを集めてある場所がありました。


スズランの果実

2021年10月06日 | 自然観察日記

近づいてみると赤い実がたくさん見られました。花は見慣れていても果実は知らない人も多いのではないでしょうか。なかなか綺麗な実で観賞用には適しているようです。ただ、この実は有毒でそれなりの毒性があるとか。決して口にするようなことはしないことが肝要です。


スズランの老葉

2021年10月06日 | 自然観察日記

こんな言葉があるのか分かりませんが、働きを終える最後の姿です。スズランは中部の亜高山以北の主に草地に見られるキジカクシ科スズラン属の多年草です。新潟県内には唯一平標山で報告されているくらいで馴染みのない種ですが、長野の例えば菅平あたりに行くとごく普通に見られます。


フシグロセンノウ

2021年10月05日 | 自然観察日記

ゴンドラを降りて少し歩いて様々な花が咲き乱れるエリアに踏み込むと花盛りのフシグロセンノウが目に止まりました。新潟で野生のフシグロセンノウをみる機会がありませんから、花期が遅めなことを知り目からうろこの気分です。


フシグロセンノウの花

2021年10月05日 | 自然観察日記

山野草にしてはこの色彩はとても珍しいと思います。比較的大きくで鮮やかなオレンジ色の花はとても印象に残ります。私の知る範囲ではこの花が自然に生育する場所を知りません。入笠山のこのエリアのものもおそらく意図的に移植されたか栽培されて植栽されたものではないかと思います。一度でもこのフシグロセンノウの自生をみてみたいものだと思います。(新潟県内ではなんと苗場山のエリアで採集された記録がありました)


フシグロセンノウの葉

2021年10月05日 | 自然観察日記

茎の節が黒っぽく色づいているのが名前の由来です。近縁種にエンビセンノウやマツモトセンノウなどがありますがいずれもオレンジ色の花です。もちろんこれらの野生を目撃したことはありません。しかし、山野草として沢山流通しているせいか案外見慣れている花になります。


入笠山山頂

2021年10月04日 | 風景

ずっと前から願望していた入笠山へ登ることができました。登山を目的というより花の入笠山ということを確かめたくて入山しました。新潟からはなかなか出かけにくい場所でしたが親族の結婚式というタイミングを利用して時間を作りました。海抜1955mの山頂ですがゴンドラが1750mくらいまで運んでくれます。途中湿原がありますが高度差は200mほどであまりありません。