森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

カワラハハコの葉

2022年10月23日 | 自然観察日記
ヤマハハコに比べカワラハハコの葉は細く半分以下の幅です。近縁種にホソバノヤマハハコという種があるのですが、、分布域が違うようですのでカワラハハコがおさまりが良いようです。

オトコエシ

2022年10月22日 | 自然観察日記
オトコエシが花をつけていました。オトコエシは山野に普通に見られる一つでオミナエシと対比される多年草です。かなり大型になるオミナエシ科の多年草です。分布は広範で全国に見られるそうです。垂直分布も県内では1500ⅿほどの高所にも採集記録が出てきました。森の縁など明るい場所に見られますが印象として攪乱した場所によく生育しているようです。

ハナイカリ

2022年10月21日 | 自然観察日記
嬬恋村は高原野菜の拠点になっています。特に長野県境付近は広大な畑が広がっていてその盛況ぶりが伺えます。海抜的に1000mから1400mくらいはあるのでしょうか。そんな環境ですから亜高山帯の草地に見られるハナイカリなどもちょっとした空き地に見られます。パルコールスキー場周辺には在来の植物や帰化植物が混在しているのですが高径の種は帰化種が多くその間隙にハナイカリなどの在来種が顔を覗かせているという風情です。

ハナイカリの花

2022年10月21日 | 自然観察日記
花の色は控えめで、いつみても清楚で可愛い花。つい庭の片隅に置きたいと思ってしまいます。一年草で低山の暑い場所はあまり好きではない種ですから連れて行っても難しいのです。

ヤマハギ

2022年10月20日 | 自然観察日記
ハギの花が見られました。山野に普通に自生する種ですが毛があるかないかが一つのポイントで、全体に毛が少なく毛の多いケハギではないようです。日本海側にはケハギが太平洋側はヤマハギが多いとされます。吾妻山の周辺は毛のない(あっても少ない)タイプの種でした。

アキノキリンソウの群落

2022年10月19日 | 自然観察日記
アキノキリンソウはどことなく高原の花のイメージですが里山にも普通にあります。ただ草原それもススキなどの高径の種がはびこらないような草原はあまりないことと極端な日当たりの良い場所はむしろ苦手なようで里山では大体林の中で生育しています。したがってこのようなアキノキリンソウが群生するような景観はやはり高原に譲ります。

アキノキリンソウの花

2022年10月19日 | 自然観察日記
秋口の花の少ない時期に沢山のアキノキリンソウが見られるのはたとえ見慣れているとはいえ嬉しいものです。ただ、これと同属のセイタカアワダチソウが群生する姿がどうしても好きになれません。

ノハラアザミ

2022年10月18日 | 自然観察日記
過去に何度かノハラアザミを取り上げてきましたが、新潟にはほとんど見られない種ということもあってついつい気を取られてしまいます。スキー場の斜面にポツンポツンと霧の中に立ちすくんでいる姿が心に残りました。

ノハラアザミの頭花

2022年10月18日 | 自然観察日記
どこにでもありそうなアザミなのですがなぜか新潟県内には自生はありません。正確に言うとあるのですが妙高の笹ヶ峰や苗場の周辺には採集記録があるのですが、例えば福島県などでは平場で出会ったこともありますから山地や平野部には記録は見当たりません。本州以南に分布し広く見られる種ということが言われているのですが新潟県では当てはまりません。