名前は聞いたことがあっても初めての出会いです。草丈が50~60cmくらいですからオオネバリタデではないと思います。新潟県内では出会ったことがありませんし手持ちの文献でもほとんど採集記録がありません。帰化植物なのかと思っていましたがどうやら在来種扱いで北海道から九州までまた大陸にも自生があるようです。野地平の入口にあるスキー場の縁にたくさん見られました。
スキー場の斜面の荒れた場所に花期が終わりかけのチダケサシがありました。荒れ地で花の終わった後の色と土の色が似ていて気付きにくいものでした。それでも周囲を歩いてみrと花穂の上部に花をつけている個体もあり推測するに広いスキー所の斜面にはある程度の株が自生しているようです。花の最盛期には遠目からでも分かる様な景観になる気がしました。
もっとたくさん見られても良いと考えていましたが、野地平にはわずかに1株だけ開花を確認するにとどまりました。草の中にうずもれている個体もあると思いますが、それらしい葉などを見つけることができませんでした。マツムシソウが好きそうな草原なのですから今後増加してくる可能性もあります。
トリカブトの仲間は地域ごとに様々な種が報告されていて正確に把握するのがとても難し種の一つです。それでも毛の様子でだいたい分類できるようですからそれに従いながら判断しています。この湯は花茎などに屈折したような毛があり葉には見られませんからヤマトリカブトにしています。山地の幾分湿った草原や川の縁などによく見られる種です。
スキー場入る手前にはメマツヨイグサの大きな群落があり目を引きました。どこにでもある北アメリカ原産の帰化植物です。しかし、これほどまとまっているのはなかなか多くはありません。時間帯からして一つ一つの花はしぼみかけているのでしょうがまだまだ全体に良い景観を作ていました。
大マツヨイグサとともに月見草などともいわれる種です。夕方から咲きだし新鮮な花は薄暗い時間帯からが本番です。日中はどことなくしおれている状態が普通です。この種は花が終わっても薄く変色はするあっても赤変することはありません。