『貝原浩画文集/風しもの村』(パロル舎)が知り合いから送られてきた。
これは1986年のチェルノブイリ原発事故で殲滅させられた村(立入禁止)に住み出した村人とまちのようすを描いた画集である。


コンクリートで覆われたチェルノブイリ原子炉は、今もなお放射能物質を拡散している。それは過去のことではなく、現在進行形なのである。
つまり、福島原発事故の対応は今後も末永く続くということでもある。

気鋭の評論家柳田邦男さんがいう。
「原子力にまで手をつけてしまった現代文明のあり方に対するアンチテーゼと言えるが、しかしそれは単なる悲惨さだけの提示ではない。
放射能汚染という終末的状況に投げこまれても、<小さい単位の小さな暮らしの営み>によって、再生の道を探り生き切ろうとする、土に生きる人間への讃歌なのだと、私は受け止めた。」
という的確な評価にうなるばかりである。
そして出版された翌年早々に、福島原発事故が起きたのだ。
貝原さんの提起した画文集に、人類は相変わらず学んでいない。
これは1986年のチェルノブイリ原発事故で殲滅させられた村(立入禁止)に住み出した村人とまちのようすを描いた画集である。


コンクリートで覆われたチェルノブイリ原子炉は、今もなお放射能物質を拡散している。それは過去のことではなく、現在進行形なのである。
つまり、福島原発事故の対応は今後も末永く続くということでもある。

気鋭の評論家柳田邦男さんがいう。
「原子力にまで手をつけてしまった現代文明のあり方に対するアンチテーゼと言えるが、しかしそれは単なる悲惨さだけの提示ではない。
放射能汚染という終末的状況に投げこまれても、<小さい単位の小さな暮らしの営み>によって、再生の道を探り生き切ろうとする、土に生きる人間への讃歌なのだと、私は受け止めた。」
という的確な評価にうなるばかりである。
そして出版された翌年早々に、福島原発事故が起きたのだ。
貝原さんの提起した画文集に、人類は相変わらず学んでいない。