山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

山里を蒙昧として包む霧が森と人とを潤す

2013-02-19 20:06:46 | 風景
 このところ、雨模様が多い山里である。
 仕事に追われる人は舌打ちするが、森や畑は艶のよい緑を輝かす。

   
 霧の形は一つとして同じものがない。
 しかも、刻々と変わっていく。
 いにしえの人はそんな風景に人間の小ささを見た。

         
 人間の歴史の大半は戦争と権力闘争の歴史でもあった。
 そんな渦中にも変わらず不変の表情を見せてきた山の風景。
 心優しく、喧騒を避けた民は、山の抱擁で心を癒したことは確かだ。

               
 陽が沈むのを見ながら、明日への希望に心を寄せる。
 明日もまた、無事でありますよう祈るしかない。

 森を忘れた民は、心の置き所をなくし、凶行によって憤懣を充足しようとする。
 森の民・日本は今一度「森に帰ろう」としなければならない。
 森や山を見て感動できる感性を取り戻すことが、日本の再生への一歩となる。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする