夕飯の後のお茶を飲み始めたころ、家の居候「ヤブキリ」が近づいてきた。
なんとその湯呑に飛んできて、なかなか立ち去らない。
そおっと手で払っても逃げないので、よほどお茶が好きなのかもしれない。
そのうちに、自分からお茶の中に落ちてしまった。
箸で救い出したらあわてて遠くへ飛んで行ったが、好奇心旺盛な奴だった。
蝉を捕まえて食べてしまうくらいの獰猛なヤブキリにしては風流な奴だった。
いっぽう、居候を希望する褐色の「クビキリギス」が「エンマコオロギ」とにらみ合って対峙していた。
近づいても逃げようとしない。
畑だとすぐ逃げるのに、家の中ではすっかり安心している。
君たちがいると、突然飛翔が始まってしまうので家主としてはびっくりしてしまうことがしばしばなのだ。
「わが家はバッタの解放区ではないよ」と言い聞かせるのだが、なかなか言うことを聞いてくれなーい。
NHKTVのスクープドキュメント[沖縄と核」は久しぶりに見ごたえあった。
沖縄に核持ち込みを秘密裏に容認してきた、日本政府のアメリカ従属ぶりがやっぱり明らかにされた。核戦争が現実に起きうる状態であったことが当時の米軍兵のインタビューや基地の施設跡で証言された。
70年過ぎたというのにやっぱり沖縄を裏切り続けた日本だったんだ。
そのやましさが政治家の質の低下と国民の精神的虚脱化を産んでいる。