なかなか手に入れにくい「獺祭」の酒米にかかわっている友人が持ってきてくれた品物をいただいている。
精米時の砕米「山田錦」100%で作った「獺祭煎餅」がとにかくサクッとした旨みが後を引く。赤穂の塩も効いている。
製造は兵庫県姫路市の小さな会社が作っているので入手はなかなか難しい。
酒づくりだけでなく砕米を有効利用するところはさすがだ。
同じく、酒米の副産物の米粉で「ライスミルク」のドリンクを製造した。
牛乳・豆乳に続き第3のミルクと言われる玄米・米糠を中心とする栄養満点のドリンクだ。添加物が入っていないだけでなく、フードロス対策としても意味がある。
そして、獺祭のアルコール分2%以上も入っている「酒ケーキ」もあっという間に食べ尽くしてしまった。和宮様も満面の微笑みで催促のおかわりをしている。
酒飲みではない人でも食べられる、という点では、「酔うため、売るための酒ではなく、味わう酒を求めて」という旭酒造のポリシーがここにも貫徹されている。
低迷甚だしい酒業界の中で、山口県の山奥にある小さな酒蔵が日本と世界に打って出る心意気が頼もしい。