昨日のコンサートの打合せの前に、尾上さんの庭を拝見した。すでに梅や桜の花は春の山野草の借景となっている。その根元に、白いショウジョウバカマ(ユリ科)が佇んでいた。白色は、沖縄近辺に自生するオオシロ・ショウジョウバカマ、九州に多いツクシ・ショウジョウバカマ、秋咲きのコ・ショウジョウバカマ、紫色っぽいシロバナ・ショウジョウバカマなどがある。しかし、このショウジョウバカマはどれにも当てはまらない気がする。園芸種に違いない。
いつもの常連の「マンサク」(マンサク科)も「カタクリ」(ユリ科)もしっかり春を告げている。山野草が増えていくのはなかなか難しいが、なんとか現状維持を保持しているようだ。
早春の花木の一番手を担う「ダンコウバイ」(クスノキ科)の花は、サンシュユ・アブラチャンと並んで黄色い花を競う。いつもどれだか迷ってしまう。ダンコウバイの葉は、トウカエデの葉に似ている。葉の先端が三つに分かれているのでわかりやすい。
「ユキヤナギ」(バラ科)をいくつか確認していたら、ピンクが目立つユキヤナギがあった。これはどうやら、園芸種の「フジノピンク」というもののようだ。紅色の蕾は花が開くと花びらの先端にほんのりピンクが残っているのが確認できる。そのしとやかさがいいね。
4月1日(4月8日が本当だ)に行われるサクラコンサートが楽しみだ。演奏・食事・買物・交流の魅力とともに、さくらと山野草との競演もぜひ見てほしいところだ。