今年のブルーベリーには野鳥がほとんど食べに来なかった。例年だと必ずと言っていいほど野鳥が来るので追い払うのに苦慮していて、今年は和宮様が防虫網で保護ネットを作ったばかりだった。おかげでネットは陽の目を見ずに部屋の隅に置かれているままだ。そのためか、今までではいちばん収穫は高くなったようだ。
それで、ブルーベリージャムを作ることになる。ただし、わが家は換気扇もなく気温も高いので台所は蒸し風呂状態だ。体に難のある和宮様はいのちがけで暑さと対峙している。
購入してきた瓶を煮沸してからジャムを入れて、脱気してできあがり。ありがたいことにその一部を友人がイベントに持って行って販売してくれた。ブルーベリーの収穫は意外に難しい。というのは、成熟していると思って収穫してもどうしても早く採ってしまう。すると酸味が強くなる。
市販の生のブルーベリーはさすが美味しく食べられるよう選別がされている。その選別の見極めは職人技かもしれない。生の実とジャムにヨーグルトをかけて食べる。そうすると酸味が薄らぎ美味しく食べられる。
アメリカ大陸に渡った移住民はネイティブインディアンからビタミン豊富なブルーベリーを教えてもらい、厳しい冬も乾燥した実を食べて乗り切ったことから、ブルーベリーは「命の恩人」と呼んでいるそうだ。