きょうの朝はまるで台風が来たような突風が吹き荒れた。そのためブルーベリーの支柱をあわてて補強する。スナップエンドウ・サヤエンドウの誘引もやらなければと思ったが、へたに誘引するとそこから折れてしまうのでそのまま。近くの川も水かさが増えてきた。そこには、岩盤のうえのツツジが誇らしく咲いていた。
葉を見るかぎりではそのツツジは「サツキ」だと思うが、花を見ると、静岡の愛鷹山の「アシタカツツジ」か、南国の「シナヤマツツジ」か、渓岸植物の「岸ツツジ」か、花の朱色の「ヤマツツジ」かといつも迷ってしまう。
ほんとうは、オシベ・メシベの数を見るといいらしいが、とても危険で近寄ることができない。だからこそ、かれらの生き残り戦略がそこにあるのだ。増水どきに冠水するような場所をわざわざ選んで差別化している。それによって結果的に、渓流の景観の魅力におおいに貢献している。人間でいえば少数民族の誇りと気品をきらめかせているようなものだ。世論やマスコミやまわりに迎合しやすい多数者に対し、これからの日本人の真摯な生き方の見本を示している気がする。