久しぶりにやや厚い肉を食べようとした夕飯時だった。突然、モンシロチョウよりやや小さい蛾が夕飯を食べに来た。そのため当局は住居不法侵入罪として鱗粉をまき散らさないよう細心の注意を払って当該の蛾を逮捕した。本人は黙秘をしていたので当局が調べたところ、「ゴマフキエダシャク」(胡麻斑黄枝尺/シャクガ科)であることをつきとめた。右の翅に一部欠損があるのは老齢のあらわれだろうか。
黄色い地色の翅全体にゴマ粒状の黒点・斑紋が散在しているのが特徴だ。しかも体には同じような入れ墨もあった。黒いサングラスはなかなかはずさない。黄色い足の先端には黒いタイツをはいていた。
しかし、いったいどこから侵入したのかわからないが、さすが隙間だらけのわが古民家だ。と、そこへ。
「コクワガタ」のメスもやってきた。土中からか木クズからか出てきたばっかりのクワガタらしい。でもどういうわけか当局はこのコクワガタを見るとにっこりしている。なんという差別だろうか。検察は明日にはそれぞれ釈放することが決まった。