昨日のウィングエンブレムをさらに誇張したものに、ゴールド・イーグルをボンネットにあしらったジープがある。戦前は米軍用車として運搬・偵察・救急にも活躍した四駆だ。それが戦後、民生用として売り出されたのがCJ(civilian jeep)として強靭なオフロード車となった。
アメリカの国鳥である「ハクトウ鷲」は、生態系の頂点としてアメリカらしい強靭なパワーを誇示する。大統領府やFBIをはじめ国章としての権威を象徴する。B・フランクリンは道徳的手本として好ましくないとして国章に採りあげることに反対した。つまり、餌を横取りしたり、小さい鳥から逃亡したりする小心者だからだという。
ネイティブインディアンもハクトウ鷲を尊敬しその羽根をつかって正装したり儀式に使う。合衆国とのその折り合いが面白い。
さすがに、羽を広げた鷲の大雑把なデザインは採用されなくなったが、ジープブランドはいまだ内外に人気があり、アメ車の部品専門店も用意されている。戦後間もなくのこれら中古ジープは200万円前後で販売されているようだ。