食欲にはかなわない。春の味覚を味わおうとやっぱりツクシを収穫してしまった。バケツ一杯分ほどを採って水に浸けて泥を落とす。そして半日近くをかけてはかまを除去していく。
すると、いっぱい採ったわりには手元の食べる分は残らない。いっぱいあれば近所にお裾分けをと考えていたがとても無理そうだ。しかも、胞子が飛び散る前に確保と思ったがやはりタイミングは遅かった。胞子が開く前のものを収穫したいところだった。
なるべく新鮮なものをと選択するうちに、収穫したのは三分の一くらいしか残らない。予想はしていたがそこは山菜の手間のかかるゆえんだからいたしかたはない。まだ、山奥の危険な場所にへ立ち入ったわけではないから良しとしよう。
大まかに茹でてから水であく抜きして、ゴマ油で炒めていく。みりん・酒・醤油のご三家を入れるが、いつものように適当な量だ。思う通りの味にはならなかったので、砂糖・胡椒・炒りごまを少々投入する。
鰹節を入れてから食べ出すが60点くらいのできだ。春らしい土筆の苦みがそこそこ感じられる。人にわけられる量でもなく、味もそのレベルではないので内輪で食べる。ただ、土筆を久しぶりに自前で食べられたのが何よりうれしい。