山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

ジョロウグモ

2009-08-11 18:19:03 | 生き物
コガネグモのすぐ近くに「ジョロウグモ」がいた。
腹部のモダンなカラーから大奥の高貴な女官「上臈」から名前がつけられたとする説があるくらいだ。または、きらびやかというところから「女郎」という名前がついたのだろうか。
 模様はまるで宇宙人がいるようだ。

 このメスの大きさからすると、オスは子どもくらいの大きさということだ。なんとも貧相なイメージのオスだが、とても身近な気もしてしまう。
 なんといっても「原始女性は太陽だった」を、表現するような立派なメスであることは確かだ。
 同じ畑に「コガネグモ」と「ジョロウグモ」が張り合っているのが愉快。しかし、見方を変えれば、つまりはそれだけ畑が草茫々という証左でもある。
 おっと、雲行きが悪いぞ。深入りは無用。静岡地震は一段落したが。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セミを捕らえたコガネグモ

2009-08-10 18:13:35 | 生き物
畑にセミを見事に捕らえたコガネグモがいました。
自分の身体より大きいセミをグルグル巻きにし、いよいよ獲物をいただこうというところかな。
 黒と黄色が目立つのは、それに目を奪われて獲物が来てしまうのだろうか。
 
 家の内外にクモが蠢動しています。里山に多いコガネグモは、「環境指標種」に指定したらどうかという意見もでているくらい身近なクモだ。農薬が多いと少なくなってしまうそうだ。メダカの二の舞になりませんように。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ハシリグモ

2009-08-09 22:34:05 | 生き物
家の中にもいろいろな魑魅魍魎な生き物が徘徊している。
最近目立つのは、クモ類だ。去年は、大型のアシダカグモがわが家を闊歩していて、ゴキブリを監視してくれていたらしいが、最近ではいろいろなクモが出入りしている。逆に、アシダカグモが少なくなったので、昨年はほとんど見かけなかったゴキブリが出現しだした。
 クモは基本的に益虫だと思うので、家から排除はしていないが、クモの巣があちこちに点在している。ちゃんと仕事してくれているのかどうかはわからない。
 そんな仲間の一員に「ハシリグモ」がいる。7cmくらいもある大きさなので、そばを徘徊するとさすが、ドキッとする。
 白い筋が特徴で、おそらく「イオウイロハシリグモ」の「スジブト型」と思われるが、ほかに「スジブトハシリグモ」という似たクモがいて、同定はむずかしい。
 ときどき、バスルームの隅にいて、いっしょにシャワーを浴びている。
 和宮が悲鳴をあげないのが救いだ。
 田舎暮しをするとは、異界の生き物ともつきあうということだ。
都会から排除された生き物が本来的に暮らしているので、そことうまくつきあったり、遠慮願ったりするということだ。
 とは言うものの、毎日虫に食われるのも面倒なものだ。きょうも、体中掻きながらパソコンに向かっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤツワクガビル

2009-08-08 19:26:26 | 生き物
家の前の道路におどろおどろしい20cmくらいの生き物がいました。
どうやら横断中の道路で車に轢かれたらしいのです。
ミミズでもないし、ナメクジでもないし、最近周りの人で被害者の多いヤマビルかも、と調べてみたら、「ヤツワクガビル」というヒルでした。
 「ヤツワ」とは、体が8つの環で形成されていること、「クガ」とは、「陸」という意味だそうです。
 こんなものに吸血されたら鳥肌がたっちゃいますが、さいわい、吸血はせず、ミミズが大好きなおとなしいヒルということでした。ホッ。
 
 和宮もきょう、草刈を終えてシャワーを浴びようとパンツを脱いだら横腹が血で真っ赤。ヤマビルだと直感。調べてみたらお腹にはいなかったので、作業ズボンを見たら、血で膨れ上がったヤマビルがズボンにいたそうです。よほど腹が減っていたヤマビルらしく生地の厚い作業ズボンから吸血したらしいです。火あぶりの刑に処したらしいのですが、どういう格好で闘ったのか、まだ聞いていません。まさか、全裸ではないですよね。
 それにしても、ヤマビルの洗礼は強烈すぎます。血がなかなか止まらないというのは困ります。実際、作業をやりながらヤマビルがいないかどうかを点検するのが日課なのです。そんなあたふたが続くこのごろです。
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イワタバコ 2

2009-08-07 13:08:11 | 植物
イワタバコロードの興奮が冷めない。
陽の当たらない岩壁にも1年に1回だけ華やぐのが今なのかもしれない。

世の中、目立つものが良しとして、大衆もそれに踊らされてしまう。そのことで、本当のことがどんどん風化されてしまう。だから、過去から現在を学ばないと、負の歴史は繰り返してしまう。
 
「ジャパンデビュー」というNHKの番組は、「脱亜入欧」という近代日本の選択、その具体化である「富国強兵」「通商国家」という、今日の日本につながる路線がどうだったのかの再検討を提起したタブーへの挑戦をした内容だった。豊かなのに豊かさの実感がもてないのはなぜかということでもある。

 中山間地に生活しているとますます都会のバーチャル社会の脆弱さが見えてしまう。
 イワタバコは、そんなわがため息を吸い込んで、生きる勇気を囁いてくれる。
そんな場所をわざわざ教えてくれた某所長の心配りは、少しは長く生きようという欲望を触発してくれた。それぞれがありがたいことだと思う。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イワタバコ

2009-08-06 00:17:44 | 植物
わが家から車で15分ほど行ったところにイワタバコの群生地があり、そこを通るたびにいつ咲くかなと楽しみにしていた。7月下旬には予定通り素敵な紫の品格ある花を見せてくれた。
 ところがそれを5倍くらい上回る群落地を某所長が教えてくれた。約100mを上回る見事なイワタバコロードである。花が小さいので多くの人は気がつかないのだ。よく見ると、いろいろなシダとイワタバコとがコラボしていたり、葉の大きさが大小さまざまだったり、じつに多様な顔を見せてくれているのだ。それが県道にあるのだから奇跡というしかない。画像は、散った花が側溝に溜まったものだ。
 垂直な崖や滝の岸壁に張りついて生きる戦略は、他の植物の追随を許さない。とてもまねできないような所にこそ生きるという生き方だ。それはみずからの存在維持の困難さを克服してきた品格が花に浮き出ている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エダマメ

2009-08-05 00:16:52 | 農作業・野菜
とうとうエダマメを収穫した。
昨年は泣く思いの大失敗だった。忘れもしない「ホソヘリカメムシ」の襲来のすさまじさにエダマメは、ほぼ全滅だった。アカトンボが助っ人でかなり食べてはくれたが、数百匹のカメムシ相手ではどうにもできなかったようだ。
 今年は、種まきのときから防虫網でしっかりガードして育てた結果、見事丸々としたエダマメに成長。
 だから、大規模農業のダイズ栽培をやっている海外ではきっとかなりの農薬を使っているように思う。日本産ダイズで作られた豆腐はかなり少ないようだ。
 それにしても、無農薬でエダマメを作るのは手がかかることがわかった。そんな感想と安堵の思いを回想しつつ、手は茹でたエダマメを口に入れる動作が止まらない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第二会場

2009-08-04 02:04:57 | 農作業・野菜
東海地方は梅雨明け宣言された。久しぶりに雨がないということで、一気に二箇所目の挿し木畑を完成。1mちかくもあった草むらを開墾し、汗と泥の結晶でもある。
 ちなみにこれは、わが家ではない。わが家は、後ろの白亜の農家である。お間違えなきようお願いしたい。
 ここに至るまでの作業工程は雨の合間に少しづつ用意してきたものだが、暗くなるまで強行軍だったので、筋肉痛が直らない。

 植えた樹種は、ベニカナメモチ、ツツジ、サツキ、タワラグミ、ウバメガシ、ミツマタ、ツルウメモドキなどである。うまくいけば、生垣にしていくつもりだが、2・3年はかかりそう。

 とりあえずは、長雨のおかげで挿し木ができたのがさいわい。一日遅れていたらカンカン照りにさらされるところだった。ぎりぎりセーフ。
梅雨明けということで挿し木畑にとっては、これからは暑さとの戦いが始まる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セマダラコガネ

2009-08-02 20:43:34 | 生き物
地味なコガネムシが畑にいた。幼虫のときは植物の根を食べ、成虫になると広葉樹の葉を食べる。ブルーベリー農家らにとっては手ごわい害虫のようだ。
 まだら模様は固体によってさまざまだが、メタリックなコガネムシからするときわめて渋いトーンだ。
 人間と同じだといえば納得もする。
 3本指の触覚がかわいい。雨つぶでシャワーを浴びていたのかな。


 午前中大雨だったが、午後はなんとか止んで久しぶりに農作業。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かわゆいゴーヤ

2009-08-01 11:17:08 | 農作業・野菜
ゴーヤがいよいよ登場です。農作業一年目の昨年は、ゴーヤとモロヘイヤだけが成功し、あとは壊滅的な失敗の連続でした。
 今回は収穫量を少なめに調整しましたが、狭い場所に密植したせいか、実も葉も小振りです。とりあえずは、初収穫ということでこれからが楽しみです。

 先日テレビで倉本聡が、「貧幸」という言葉を披露しました。それは大量生産・大量消費という豊さではなく、つつましい暮らしを幸せと感じることがいま必要だというのです。それは光圀の「吾足るを知るのみ」という江戸の生活スタイルに通じますね。また、アイヌやネイティブインディアンのように、当面必要なだけ食材をいただく、という発想にも通じますね。
 問題は、それでいま生活できるかということですね。それには、何かを捨てないと実現しません。あなたならなにを捨てますか。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする