山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

シイタケが順調だ

2012-03-21 22:34:23 | 農作業・野菜
 先日の雨でシイタケがぐんと元気になった。
 冬越しのシイタケもやはり旨味が内包されている。
 シイタケ栽培はけっこう手がかかる。
 ついつい水遣りを怠ると菌が死んでしまう。

                

 逆に寒冷紗で覆ってしまうと雑菌がはびこったりする。
 このほだ木はいただいたものだが、今のところ順調な生育だ。
 
 テレビで対馬特産のシイタケを紹介していた。
 それによれば、ほだ木は「アベマキ」だという。
 クヌギに似ているアベマキは、樹皮のコルク層が厚いのが特徴。
 そのため、菌の発芽がむずかしいとシイタケ栽培では敬遠されていたという。

 しかし、発芽は少ないがそのぶん寒さをこらえた旨味を含有しているので、高級シイタケとして販売されているという。
 アベマキは身近にないが今後研究課題となるに違いない。

 あすはやっぱ、シイタケの炭火焼でしょ。
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ヒ「カ」ンザクラなのか、ヒ「ガ」ンザクラなのか

2012-03-20 18:46:33 | 植物
 風は強いが陽射しは春だ。
 天竜川に注ぐ気田川(ケタカワ)沿いにもツボミを用意した桜が開花準備をしている。
 そんななか、ひときわ際立つ見事な桜が咲いていた。

 咲いているというより花びらは控え目しか開かない。
 早春に咲く「ヒカンザクラ」(緋寒桜)だ。
 今はやりの「河津桜」はこれとオオシマザクラとの掛けあわせでできたもの。
 とにかく色が鮮やかなのが特徴だ。

                  

 しかし、春のお彼岸のころ白~ピンク色に咲くという「ヒガンザクラ」(彼岸桜)というのがある。
 紛らわしい。漢字で書けばわかりやすい。

 ヒガンザクラは、大木・老木が多い「エドヒガン」(江戸彼岸)や小木の「コヒガン」(小彼岸)をさす場合もあるという。
 ますますわかりにくい。

 というわけで、最近では、ヒ「カ」ンザクラは、「カンヒザクラ」(寒緋桜)と呼ぶようになった。
 それでも、脳細胞がだんだん死んでいくオイラにとっては、ますます混乱の極み。
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地域に伝わる「平八地蔵」物語

2012-03-19 20:25:55 | 石仏・石造物
 昨日の天竜相津の散策会で「平八地蔵」という石仏を見に行った。
 崖下に二つの祠が並んでいて、そこに地域に伝わる次のような民話が残っている。

        

 このあたりに平八という百姓が住んでいたが、不治の病と言われる皮膚病に犯され、まわりから差別されていた。
 そんななか、カツだけは平八の面倒を見てくれた。
              
 あるとき阿多古の観音山のふもとに、その皮膚病によくきく温泉があることを耳にして、平八はさっそくこの温泉で病気全快の日々をしばらく過ごした。

              

 いつの間にか数年が過ぎ去り、皮膚病もなんとか治ってきたので、平八は故郷に帰る決心をした。
 苦楽をともにした温泉の同病者たちは、七両もの餞別を平八に渡してくれた。    しかし故郷に帰ってからは病が再発し平八は、「わしが死んだらこの金で地蔵を建ててくれ」と、カツに託した。                                          
                    


 平八の死後、秋葉街道わきに皮膚病快気のための地蔵が建立された。
 人々はそれを『平八地蔵』と呼んで、生前平八の好物であった酒と唐辛子をそなえて、病気全快を祈願するようになった。

                         
           
 その後、平八を献身的に看病したカツの石仏も一緒にまつられている。

 平八地蔵は左側の小さい地蔵で、右側の蓮を持つ聖観音がカツさんではないかと思われるが、みんな手前の観音様にしか目にいかないようだった。
 二つとも顔面が破損していたが、祈願者が撫でたのであろうか。

 路傍にある朽ちかけた石仏にもこうしたいわれがあるなんて、じつに豊かじゃあないですか。
 過疎の進行はそうした想像力を枯渇させていく過程、経済優先過程でもあるんだな。

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幻の「国鉄佐久間線」を見た!

2012-03-18 20:54:51 | 風景
 雨上がりの日曜日。
 天竜「花桃の里」道の駅からの「散策会」に参加した。
 道の駅の屋根くらいの高さから伸びている陸橋が、川のほとりで頓挫している。
 これがよく聞く幻の佐久間線なのか。

                   

 川をはさむ反対側もやはりちょん切れている。
 よく見れば不自然な風景だが、意外に気がつかない。

 昭和42年に工事着工し、昭和63年には工事中止となったという。
 鉄道が自動車に敗北した証左でもある。
 このへんから日本は石油文明に犯されていく。
 進歩するとは失うものも大きい。

                 

 かつて林業が盛んだったころに完成した手掘りのトンネルが残されていた。
 開花にはいつもより一週間ほど遅かった花桃だったが、こうした悲哀と歓喜交々の人間の営みの痕跡をたどるのも散策の醍醐味でもある。
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霧がたなびく山里がいい

2012-03-17 17:14:17 | 風景
 きょうは朝から一日中、雨だった。
 大雨だといま話題の土砂崩れが心配になってくる。
 わが集落のとなりは土砂崩れの警戒区域でもあるからだ。
 そんな高台から雨の山里を鳥瞰してみる。

                 

 いつも感心しているビューポイントだが、インスタントデジカメではその美と迫力を捉えきれない。
 山水画家の牧渓(モッケイ)でも及ばない。

                    

                     

 自然や作物にとっての雨は恵みであり、とりわけ山里の雨と霧は人間の心を潤す作用がある。
 雨から派生した霧は特産物のお茶に旨味を内蔵する。
 そんな風光のなかで山里の暮しは自然とともに力まず歩んでいる。

 ときに牙をむく大雨もあるが、溜まった川の土砂をたんたんとかたづけている人間のひたむきさがここから垣間見える。
 雨がしとしと降ったときの山里の貌がたまらない。

自由を喪失した教育現場、もの言えぬ教師、統制・管理された職場。
 この閉塞が若者・社会に対してじわじわと無力感・思考停止を醸成する。

 こんな管理社会だからこそ幽玄な自然・山村に身をおく意味がある。
 すると、人間にとって大切なものとはなにかを山間地は示唆してくれる。
 紀元前の老子が近づいてくる。



 
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油断大敵!ソラマメがーっ!

2012-03-16 21:16:25 | 農作業・野菜
 このところ、風こそ冷たいものの昼間は天気に恵まれた日々だった。
 しかし、そこに落とし穴があった。
 その暖かさで春が近いとビニールフィルムをはずしたら、てきめんソラマメが霜にやられてしまった。

 ついこの間見たときは花が咲いていたので冬の苦労が報われそうだと喜んでいたのに。
 再生できるだろうか。
 またもや、隙だらけ、脇の甘いオイラの性格が露呈してしまった。
 ウグイスが鳴き、春はそこまで来ているんだけれど、油断は禁物。
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登山で膝のリハビリ!?

2012-03-15 20:05:34 | 旅行・散策
 春野町ログペンション・シンフォニーの駐車場付近から見た岩岳山。
 きょうはまさかその近くを歩くとは想定外。

         

 散策会の下見で「入手山」(1212m)手前の尾根まで歩くことにした。
 水道タンク横にまさかの小道を分け入り、藪こき気分で歩く。
 すると林道の向こうに入手山登山口に入るが、看板がない。
 前回来たときはここで迷いそうになったところだ。

                

 尾根筋の急登が続く。
 変形性膝関節炎をリハビリ中なので帰りが心配になる。

                    

 散策会としては途中の広葉樹の広場で折り返すようにするつもりだが、勢いで急きょ入手山へ行くことになった。
 途中に広場がありそこには朽ちかけた唯一の道標「岩岳山ー山の村」があった。

                        

 鎖場が2箇所あり、手で這うような急登も多く、雨が降ったら危険きわまりない。
 しかも、カンバンが皆無だ。遭難した人も多いと聞く。

 入手山頂上がわからず、途中で見た広場を頂上ということにして下山したが、あとで調べてみたらそこは「キマタ山」(1208mピーク)という所だった。
 
 それほどに、注目されない山だが尾根歩きの楽しさは満喫できる。
 さいわい、膝も笑わず、いいリハビリになったようだ。
 めでたし、めでたし。
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迫力あるムキムキ狛犬

2012-03-14 20:14:52 | 石仏・石造物
 狛犬をよーく比較すると違いが見えてくる。
 これも春野町諏訪神社の狛犬。
 左右ともに筋骨隆々の獅子だ。
 「ア形」がメスとは言うけれど、どうも信じがたい。

                  

 目玉がやけにデカイ。
 「ウン形」は口を閉じているので、迫力を出すのが難しい。
 そのために、目力・筋肉・眉毛のパワーで悪霊を祓おうというのだろう。

 さらに、足の位置が獅子のどっしり感をかもしだしている。
 石工の獅子にこめる入魂の気迫が伝わってくる。
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ペットのような狛犬

2012-03-13 20:04:49 | 石仏・石造物
 神社の狛犬調査では「三遊亭円丈」が日本では第1人者であることを以前テレビで見たことがある。
 彼によれば、中国から伝わった「唐獅子」が日本では多様に変化していったという。
 つまり、中国では左右の獅子は相似形であるが、日本では、右が獅子・口が「ア形」・メス、左がイヌ・口が「ウン形」・オス、というパターンが一般的だそうだ。

                

 浜松市春野町の蛭子(ヒルコ)神社の狛犬は、表情が人懐っこい。
 左右とも獅子の形のようだ。

 右の「ア形」の獅子は、びっくりして「えっ!」という顔をしている。
 悪いことをして叱られているときの表情とも見える。

 左の「ウン形」の獅子は、ご主人様の命令に対して「そんなことできないよー」というような表情をしている。
 
 狛犬のルーツである守護神ライオンとしての任務が希薄である。
 飼い犬をモデルにしたかのような現代風な狛犬だ。
 石工の温和な性格が出ているのかもしれない。

 きょうの午前中は、水源近くの林道の道普請。
 生コンを流してみんなでならしながらの肉体作業。
 長靴やズボンがコンクリートで固まってしまうー。
 欠席しても文句がでないほどの穏和なつきあいがいいね。
 尖った人間関係がないのがなんとも素晴らしい。
 
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畑からいよいよデビューの野菜

2012-03-12 18:58:25 | 農作業・野菜
 第2弾に出始めたフキノトウ。
 30くらいはあります。
 今晩の夕食はもちろん、フキノトウの天ぷら。

         

 冬越しのホウレンソウ。
 葉が厚く、甘味が期待されます。
 なんといっても、あの寒風と霜を潜り抜けたつわものですから。

                

                 

 ニンニクの枯葉が目立ってきたので、あわてて寒冷紗を掛けたのが正解。
 青森のニンニクだから味は保障つき。
 茎の成長がぐんと目立ってきましたよ。

 ジャガイモを植える前の畝づくりに追われています。
 昨日は集落の婦人部主催の「そば会」。
 それぞれ自己流。
 オイラも4回そば打ちをチャレンジしたが、味はいまひとつだなー。



コメント (2)
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