山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

蒸かしただけの野菜が旨いのだ

2013-02-18 19:37:40 | 食彩・山菜・きのこ
 大根のようにパンパンになったニンジン2本の処理に困っていた。
 蒸すと栄養が逃げないとテレビで放映していたのを思い出し、そく採用してみた。

 収穫したジャガイモやカボチャと一緒にニンジンも皮をむかずに蒸したのだった。
 それがそのー、実に旨味があるのだ。
 有機農法のせいもあったかもしれないが、調味料なしでパクパクと主食になってしまったほどだ。

 ニンジンの甘味ももちろんのこと、カボチャもジャガイモも旨味がでている。
 へたに料理するのがもったいない。
 こうして、毎食のようにいただいたが、なんと5日間もかかっている。
 それだけ、量もあったということだ。

 なにしろニンジンの直径が7・8cmはあったと思う。
 これが畑の最後のニンジンだった。
 有終の美を飾ったニンジンに感謝するばかり。
 ジャガイモ・カボチャはまだしっかりあるぜ。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弁才天の石仏が川の中に、なぜ?

2013-02-17 14:14:30 | 石仏・石造物
 マロンさんの通勤ルートだったという愛知県設楽町清崎の豊川沿いに車は急いだ。
 通勤していていつも気になっていた石造物が川の中ほどにあるという。
 この石造物だけを見るためにわれわれは静岡から出かけたのだ。
 確かに、石垣で突出した祠が見えてきた。

   
 釣りの大会があるというので、釣り人が近くで場所を確保していた。
 マロンさんが気になるわけに納得のたたずまいの祠。
 巨岩を踏み越えて石像に近づいてみる。

         
 なんとそれは琵琶を持っている弁才天、弁天さまだった。
 弁天様は七福神の神でふつうは坐像のはず。
 立像は珍しい。

               
 顔はふくよかな笑顔だった。
 われわれは川の犠牲者の鎮魂の石碑かと推測していた。
 
 弁天さまは、学問・技芸・雄弁・戦勝・蓄財の神というが、じつは古代インドの神様で「水」「川」の神様だという。
 これで納得。
 上流の7箇所に弁才天が奉られているという。

 この石像の国道257の反対側に馬頭観音・役行者の石仏群を発見。
 ここは交通の要所だったに違いない。
 マロンさんのこだわりと好奇心に感謝。
 こういう好奇心を忘れたらいかんと痛感した石仏ツアーだった。
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

欲しかった踏み台が届く

2013-02-16 19:35:08 | 出会い・近隣
 バレンタインデイ一色のテレビにいい加減うんざりしていたら、その翌日試作品なるものが届いたのだった。
 それは山猿さんが木材の端材で制作した踏み台だった。

 市販の華奢なものではない重厚な風格あるものだった。
 これなら足腰弱ったオイラでも安心して使える。
 木工品で斜めにしつらえた角度はどうしても誤差ができて難しい。
 山猿さんはエンジニアらしくそれを飄々と作り上げたようだ。

          
 しかも、仕上げに柿渋が塗ってある。
 わが古民家の風情にもピッタリの仕上げだ。

 これはぜひ、3月24日に行う「山の楽市」にも販売してもらおうと申し入れた。
 山猿さんは二つ返事で了解。
 ありがたい。

 バレンタインデイに迎合する風潮を根底から突き破る爽快な山猿さんの贈り物。
 その江戸っ子のような心意気にただただ感謝するばかりだった。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ショウガ湯飲んで芯からポカポカになる

2013-02-15 20:43:20 | 食彩・山菜・きのこ
 じつに快調なのだ。
 毎朝、ショウガ湯を飲んでいるからだ。
 秋に収穫したショウガを干しておいたのを粉にしていくととても便利。

 
 まずは乾燥したショウガを「ミルサー」の器に入れる。
 しっかり乾燥していることが肝心。
 乾燥作業がけっこう手間ひまかかる。

       
 ミルサーのフタを下に押すとスウィッチオンとなる。
 断続的にオンする。

              
 粉ができる。
 意外に細かくできている。

                   
 容器に保存する。
 市販で買うとかなり高価なのだ。
 たしかに手間がかかるけどね。

  
 あと一口で飲み干してしまう。
 はちみつを入れればさらに飲みやすい。
 冬の朝の飲み物はもっぱらショウガ湯がいちばん。
 なんといっても、からだも心もポッカポッカになる。

  

  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コガネムシの幼虫にヨウチュウイ!

2013-02-14 21:29:58 | 生き物
 きょうは一日中、石掘りに専念。
 というのも、新たに畝を作るラインに石の群落にぶつかってしまったのだ。
 ここは避けるわけにはいかないと、次々掘り出していく。


 しかしこんな深い穴の中にも幼虫がいた。
 どうやら、コガネムシの幼虫らしい。
 コガネムシの多様さは魅力的でいつも感心している。

              
 そうは言っても、野菜の芽を切ってしまうのは許せない。
 せっかく出た芽を切られるのは致命的だからだ。
 去年もサラダ菜がネキリムシにかなりやられてしまった。

 というわけで、捕殺処分をさせてもらう。
 生きるとはときに相手のいのちをいただくということ。
 だから、今あること、存在していること自体が貴重なのだということに感謝しなければね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほだ木完成しきのこ菌を買いに

2013-02-13 18:02:49 | 野外活動
 道草山の傾斜はかなり急である。
 そこでコナラの小枝をのこぎりで切ったり、ほだ木をチェンソーで玉切りにしたり、山仕事は危険が伴う。
 
                
 そのほだ木を山から庭まで何回も往復する。
 これがなかなかリハビリになっている。
 仕事とは考えず、運動ととらえると脳髄は健康のためと反応する。

 コナラの根元を伐ったほだ木数本はとても重くて山道は歩けないのでそのまま放置。
 むしろそこにきのこを伏せこむことにした。

 きょうはさっそく、ホームセンターに遠征してシイタケ・ムキタケ・ナメコの種駒を買ってきた。
 今月中に駒打ちを行うつもりだ。
 農業所得ゼロのわが農家らしく、ささやかな自己完結型収穫を期待する。
 しかも2年後だけどね。 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今年もやってきた律儀なフキノトウ

2013-02-12 19:58:37 | 農作業・野菜
 枯れ草が目立つわが畑にフキノトウがひょっこり顔を出してくれたよ。
 ホッとするね。
 同じ町内ではとっくに芽がでているし、菜の花も咲いているというのに。
 
     
 よく見たら、同じ家族なのだろう三人家族だった。
 早春の楽しみがやってきたんだ。
 今年はどのくらい芽を出してくれるか、そんな期待を持たせるフキちゃんなのだ。

               
 しかしながら、出遅れた白菜はいまだ寒さに苦しんでいる。
 結球する前に寒さにやられてしまったんだ。
 対策がもう1週間早ければ結球に間に合ったのだろうと後悔する。

     
 先日、倉庫で廃材を整理していたところ、鍬の柄の先端がお尻に当って尾骶骨を打ってしまった。
 危うく肛門を貫通するところだった。

 あまりの痛さに「馬鹿野郎!」と叫んで、何回も飛び上がったほどだ。
 ふだんの暮しには支障がないが、座るとき・立ち上がるとき・くしゃみするときだけは痛みが走る。
 
 それでもきょうは、道草山でほだ木の玉切りをやり、それを山から降ろす重労働をやったが、痛みはない。
 田舎暮しとは、想定外とともに生きること。
 生きていると平坦な道はないものだ。
 

 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬眠中の甲虫を起こす

2013-02-11 20:43:50 | 生き物
 ジャガイモの畝を掘ろうとしているときだった。
 デカイ石をどけてみたところ、石の下20cmほどに甲虫50匹近くが冬眠していた。
 おそらく成虫のまま越冬しているのだろう。

            
 大きさは1cmくらいで、形からするとゴミムシやシデムシの仲間と思われた。
 ここは畑にしなければならないのでどいてもらった。

 大関松太郎の感性を持ち合わせていなかったため強制執行となる。
 これだけ大勢いるとはびっくり。

 昆虫も足を縮めてじっと春を待っている。
 それにしても、この小さな体で固い土の中へどのように潜り込んだのだろう。
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北学が必要だ/『古代蝦夷と天皇家』

2013-02-10 20:00:44 | 読書
 紀元前から今も続いている「中華思想」は、ヤマト朝廷にも影響した。
 ヤマトの先住アイヌ人への差別・侵略政策がすでに4・5世紀ごろから始まっていた。

 石渡信一郎『古代蝦夷と天皇家』(三一書房1994.2)をなんとか読み終える。
 作者の考えはきっと学会の主流ではない気がするが、なるほどと思える論考が展開されている。

 ○空海・菅原道真も蝦夷を差別視していた。
 ○亡命百済系王朝と古代天皇とは血縁関係があった。
 ○ネブタ祭りの起源は津軽の蝦夷指導者を祭りに乗じて討ち取ったことを記念して始まる。祭りは坂上田村麻呂を英雄視しているが征服者を被害者がまつるほどに差別が厳しかった。
 ○加羅(南朝鮮)からの渡来人が邪馬台国を征服し、奈良に古代国家を建設。
  その後、百済系をはじめとする渡来人が官僚として国家を担う。
 ○勝ち目のない百済へあえて軍事応援したのは、天皇家が百済系だったから。
 ○蝦夷はヤマトの侵略に果敢に粘り強く闘うが、アメとムチの政策で内部を分裂させられる。

 以上のような断片が興味深かった。
 知らなかったことばかりだが、われわれは東北を加害者の歴史観しかみていないのがわかった。

 抑圧の歴史にあった東北は現代の沖縄と似た運命にあったのかもしれない。
 それは同じルーツをもった縄文人であり、和の精神を貫いてきた原日本人だったのではないか、と思えてならない。

 最近、3・11災害もあり「東北学」が提唱されているが日本の原点を探る意味でその価値は大きい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

畝の開拓がいつのまにかジャノヒゲ移植へ

2013-02-09 19:31:14 | 農作業・野菜
 「そろそろジャガイモの畝を用意しなくちゃ」と、新たな畝作り。
 毎年、2畝くらいを新しく開拓する。
 場所によっては石に阻まれて難航するときも少なくない。
 概して、石だらけはもちろんのこと、土は硬くて、さらにツル植物が手ごわい。

   
 予定の畝の所に「ジャノヒゲ」がいくつか群生しているのがわかった。
 掘り出してみたらいつのまにか畝くらいの分量がある。
 想定外ではあったが、これを作業道沿いに移植することにした。

         
 移植する前に、畑から掘り出した丸石を並べる。
 というのも、現状の置石は背が低くて雨のときは土砂が流れてしまう。
 二重に石垣を築くというわけだ。

                
 ジャノヒゲが整列!!
 これでも、ジャノヒゲはこの5倍くらいはある。
 まだまだ明日へ続く。

 穏やかな日和だったのがさいわい。
 邪魔だった大量の丸石が役に立つ。
 ほんに自然界に無駄なものはないわい。
 人間界は無駄の洪水で溺れそう。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする