山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

魚じゃないけどシーラだよ

2018-03-21 17:58:38 | 植物

 昨年いただいた「シーラ・シベリカ」に花が咲いた。よく見る「ムスカリ」より早かったのが意外。植えたのが昨年の10月中旬だったが、なかなか芽が出なかった。アフリカ・ユーラシア地方が原産というから、寒さには弱い。図鑑によってシーラはキジカクシ科・ユリ科・ヒアシンス科などに分類され、同定がしにくいさすらいの花のようだ。

 

    

         

 庭の上を観たら気がつかないうちに「ヤブツバキ」が満開だった。椿灰は日本酒の種麹をつくるときの最高の灰だという。つまり、アルカリ性の椿灰は麹菌以外の菌を寄せつけない効果がある。が、太い椿の木の入手は困難なのでその利用は現在ではかなり少なくなってきているという。

 きょうは一日中雨だったので、懸案だった「のれん」の設置作業をする。

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春を急ぐシイタケと桜と

2018-03-20 20:04:05 | 風景

           

 

春雨の影響でシイタケが元気もりもり。先月ではパチンコの玉のような芽だったものが、今ではすっかり成長している。ちょっぴり乾燥させてから、知り合いや近所におすそ分けする。冬越ししたシイタケは旨味が深い。

 

          

          

 街ではとっくに花が落ち、葉が出始めた「河津桜」がわが家ではまだ二分咲きというところ。早春に咲くという「カンヒザクラ」も同じくらい。昨年の今ごろは五分咲きだった。

 今週は雨模様なので春の目覚めも遅いかもしれない。小雨のなか強行して、ブロッコリー・ターサイ・ミズナの苗を植えつける。早く種をまきたいが雨が降っているので荒耕ができない。というわけで、春は人間をじらしながら焦らせる。

         

 

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これでわかったぞ!

2018-03-19 19:17:29 | 生き物

この雑草が変だぞ。草刈機は使ってないはずだ。こんな雑草の姿が畑のあちこちにあったのだ。野兎は来てないし…、誰かが食べたのに違いない。

 

        

 さらに畑を見まわっていたら、動物の足跡があった。近所の犬もこのくらいの足跡は残していくけれど。アナグマも偵察に来ている痕跡もあった。

 

          

 ついに見つけた犯人の忘れ物。さいわい野菜がない時期だったので被害はなかったが、このくらいの雑草は近くの荒野にいくらでもあるはずじゃないか、とブツブツつぶやく。むしろ、雑草を食べてくれたんだと褒めてあげなければならないね。生きとし生けるものの待っていた春がついに来たということだね。

 来たる4月1日の「山の楽市」ではジビエコーナーができて、そこでシカ肉も利用される。ひょっとすると、ご本人がいらっしゃるかもしれないぞ。    

 

       

 

  

 

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尾上ガーデン2018.3月

2018-03-18 21:57:31 | 植物

 昨日のコンサートの打合せの前に、尾上さんの庭を拝見した。すでに梅や桜の花は春の山野草の借景となっている。その根元に、白いショウジョウバカマ(ユリ科)が佇んでいた。白色は、沖縄近辺に自生するオオシロ・ショウジョウバカマ、九州に多いツクシ・ショウジョウバカマ、秋咲きのコ・ショウジョウバカマ、紫色っぽいシロバナ・ショウジョウバカマなどがある。しかし、このショウジョウバカマはどれにも当てはまらない気がする。園芸種に違いない。

 

    

              

 いつもの常連の「マンサク」(マンサク科)も「カタクリ」(ユリ科)もしっかり春を告げている。山野草が増えていくのはなかなか難しいが、なんとか現状維持を保持しているようだ。

 

      

 早春の花木の一番手を担う「ダンコウバイ」(クスノキ科)の花は、サンシュユ・アブラチャンと並んで黄色い花を競う。いつもどれだか迷ってしまう。ダンコウバイの葉は、トウカエデの葉に似ている。葉の先端が三つに分かれているのでわかりやすい。

           

 「ユキヤナギ」(バラ科)をいくつか確認していたら、ピンクが目立つユキヤナギがあった。これはどうやら、園芸種の「フジノピンク」というもののようだ。紅色の蕾は花が開くと花びらの先端にほんのりピンクが残っているのが確認できる。そのしとやかさがいいね。

 4月1日(4月8日が本当だ)に行われるサクラコンサートが楽しみだ。演奏・食事・買物・交流の魅力とともに、さくらと山野草との競演もぜひ見てほしいところだ。       

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山里コンサート最後の打合せ

2018-03-17 17:45:35 | 市民活動・まち育て

 残念ながら、今回で山里コンサートは最終回となる。高齢にはさすが勝てず尾上さんの勇退とともにコンサートもまさに終演。あ・うんの呼吸でスタッフもそれほど打合せしなくても準備と運営を蓄積してきた経過がある。また、地域づくりにかかわる人どおしが久しぶりに交流する場にもなっている。

 

         

 尾上ガーデンの界隈には梅や桜の花びらが散っている。春の山野草がところどころ芽や花を出している。演奏・食事・売店とともにこの庭の魅力が欠かせない。尾上さんの草花への思い入れがこもっている。スタッフはそれを側面からサポートするというわけだ。

 

                 

 したがって、きょうが最後の打合せとなる。いつものように緩やかに当日の運営体制やお弁当の献立案を決めていく。この緩やかさが長く支えてきた秘訣かも知れない。

 

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長い名前だ/フタホシスジバネゴミムシ

2018-03-16 19:03:19 | 生き物

 畑を掘り返していたら小さな甲虫が出てきた。カミキリムシみたいだなと思ったらどうも違う。カミキリムシだったらとっくに飛んでしまって逃げてしまう。畑の中にいたというのがポイントだ。調べてみたら、「フタホシスジバネゴミムシ」(オサムシ科)という地表徘徊性の甲虫らしい。

 

               

 忙しく歩き回るのでなかなか撮影できない。確かに模様は「フタホシ」あり、翅は縦筋で光沢がない「スジバネ」だ。翅があるのに退化しているのは飛ぶ必要がないからなのだろうが、せっかく持っているのにもったいない気もしてならない。そういえば、翅があっても飛ばない甲虫は結構いることを考えていなかった。

 思考停止はこのように日常に定着してしまうんだね。官僚もそもそも真実に国民に誠実であるとう思考を忘れないでもらいたいね。

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急いで種蒔きする

2018-03-15 19:58:36 | 農作業・野菜

 春がどどどっとやってきた。畝はなんとかなりそうだが、植えるものがない。まずはトレーの底に葉っぱを敷いて培養土を入れる。早くやろうと心は焦るがけっこう時間がかかる。

 

           

 「種市」で交換した種を植えてみる。藤枝のキュウリ、トウガラシのナンバン、赤肉スイカだ。それに、自家採種したオクラと去年購入したスナップエンドウをトレーに撒く。

 

      

 そこに水をあげて終了。まだまだ蒔きたい種があるが畝に直接の直播がいい。やっぱり、畝は足らないことがわかった。明日から黒マルチをやり、ほかの畑で肥料をやってから耕運機の再度の登場が必要だ。

 和宮様がやっと冬眠から覚めた。季節の変わり目には助走が必要だが、野菜たちの出番の喚声があがる。              

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ポピュリズムの危険性

2018-03-14 21:22:53 | 読書

 トランプ政権が登場して以来、「ポピュリズム」という言葉が一時席巻した。歴史的には1892年にアメリカで結党された通称「ポピュリスト党」から広まった言葉とされる。選挙のたびにそのポピュリズムの幻影を見てしまうので、筒井清忠『戦前日本のポピュリズム』中公新書(2018.1.)、を衝動的に買ってきて読み終える。

 

      

 ポピュリズムとは、政治を理性的にとらえるよりは情緒・感情で態度を決める大衆を基盤とした運動という。その大衆の一面的感覚に迎合し、それにより大衆を操作して権力を維持する手法であり、少数派を排除する。この傾向がEU離脱だったりする。

 日本の選挙結果を見ると、ある意味ではバランス感覚があるやにみえるが、同時に目先のメディア世論に操作されがちな面を感じ入る。小池百合子・橋本徹・小泉純一郎の顔もちらちらする。作者によれば、戦前のポピュリズムは、1905年の日比谷焼き討ち事件に始まり、それが戦時体制を経て戦争に突入する道を邁進してしまう。

 

           

 政党政治が成熟する前の党利党略の軋みへの嫌悪感は、天皇・軍部への期待に流れ、それをマスメディアが率先して鼓舞していったのが特徴という。政党政治の崩壊は大政翼賛会へと収斂してしまった。「支持政党なし」「無党派」が現在多いのはそんな政党政治の未熟さが輪をかけてもいる。

 

                                

 作者は、こうしたポピュリズムの轍を踏まないためには、マスメディアの知的向上や多元的な政党政治の創出を提言している。しかしそこはもう一歩踏み込まないと納得がいかない。

 現在、行政文書の改竄問題で揺れているが、それは傲慢な態度と言葉をまき散らしてきた麻生大臣を前々から許してしまった大衆の結果責任だと思えてならない。超エリート組織の財務省の綻びは哲学なき弥縫策にある。それは日本の既成組織全体を巣くう癌細胞でもある。何のために仕事をしているのか、何のために生きているのか、誰のために生きているのかという原点に行き着くのだね、きっと。

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地域マガジン印刷完了

2018-03-13 22:10:27 | 出会い・近隣

 昨年の冬から炬燵にお世話になりながらシコシコ編集してきた地域マガジン『小さな山里のアナザーワールド』の印刷を終了した。編集ソフトがよく理解できなくてなんども失敗を繰り返す。最近は少しは慣れてきたがまずは印刷の段階に入ったことで今月中完成を目標にしてきたのでホッとする。

 わが畑や道端で出会った昆虫などの生き物・植物と、昔の地域の思い出の聞き取りの2本立てを内容としている。編集以上に資料を確認するのも同じくらい手間がかかっている。

 

        

 予算がないのですべて手作りの印刷だ。プリンターもときどき駄々をこねたりしたが、なんとか予定の50部を印刷し製本も完了する。中身は16頁、A4判たったの4枚だが時間は相当投入している。インタビューに応じてくれた地元の長老も快く話してくれた。なにも代わり映えしない地域に足元から小さなスポットを当てたつもりだ。やってみてこれは1年に1号しか発行できないことがわかったので、今後のんびり時間をかけて編集・取材を続けていくことにする。    

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近くで火事が起きる

2018-03-12 21:16:49 | できごと・事件

 先日、わが家の近くで火事が起きる。20分ほど先の商店で買い物をしていたところ、防災放送が建物火災の放送があった。どうもわが家の近くらしいのであわててもどる。すると、防災ヘリが旋回し、消防車が何台もサイレンを鳴らしてやってくる。近所の人の話ではヘリから3人が現場にスルスルと降りて初期消火をしたらしい。

 

                

 なにしろ、山の狭い道なので歩いて現場に行く。発火箇所は農機具小屋のようで漏電ではないかという。ユンボらしき重機が焦げていてが煙も収まっていた。火の手は隣の家屋や山林に延焼しなかったのがさいわいだ。ここは建設業者の別荘のような場所で、ふだんは住んでいない。

 知り合いから電話があったり、現場まで来てくれたりして心配してくれた。ありがたい。ありがたい。

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