石碑調査の中で最も等閑にされがちな一つに、今回のような戦争に関わる戦死者のものがあり、私にとっては大切な調査対象物なのだが実際の調査になると意外と難しい。それは、戦争碑は墓碑として多くあることが要因で、その縁者の許可を得ることが難しいからである。それだけに、お寺さんの墓域にあるのは住職さんの許可が得られれば喜んで調査する。今回の碑もその一つで、快諾頂いたので丁寧に手拓までした。今回のような戦争碑も沢山集まれば、間違いなくその時代の貴重な戦争実録内容として、2~300年後には関心がもたれるだろうと思っている。明日は、第二次世界大戦の終戦日。同寺境内に所在する、今度は日露戦争で亡くなった方の墓碑を鎮魂の意味で掲載出来たらと思っている。