一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

砂原浩太朗『冬と瓦礫』 ……悲しみをあらわせなかった方々の杖となれば……

2024年12月30日 | 読書・音楽・美術・その他芸術
砂原浩太朗という作家は、 私は、『高瀬庄左衛門御留書』などを読んでいたこともあって、 時代小説作家として認識していた。 【砂原浩太朗】 1969年生まれ。兵庫県神戸市出身。早稲田大学第一文学部卒業。2016年「いのちがけ」で第2回決戦!小説大賞を受賞。21年『高瀬庄左衛門御留書』で第9回野村胡堂文学賞、第15回舟橋聖一文学賞、第11回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞。22年『黛家の兄弟』で第35 . . . 本文を読む