新しいカテゴリー「私の好きな〇〇」の第3回は、
私の好きなTV番組『道との遭遇』。
昨年(2023年)、何気なくTV番組表の深夜帯の欄を見ていたら、
『道との遭遇』という文字が目に飛び込んできた。
『道との遭遇』とは、もちろん映画『未知との遭遇』のタイトルをもじったものであろうが、
自称「アルキニスト」の私は、歩く「道」にも興味があり、
そのタイトルに魅かれ、(深夜放送なので)録画して観てみることにした。
翌日観てみると、『道との遭遇』は、
全国各地の道路や歩道をテーマにしたバラエティ番組で、
歩道や車道について詳しくない素人が、
道路や歩道に関する様々な物への愛好家とともに現地へ足を運び、
愛好家から知識を得て、
その様子を撮影した映像をお笑いコンビのミキ(昴生、亜生)の二人が観る番組であった。
「道」に興味がない人にとっては、「なんじゃこりゃ」の番組だと思うが、
「道」にとても興味がある私にとっては、とても面白く、
以降、毎週録画して観ているのだが、
「道」の様々な形態を紹介してくれ、興味は益々強まっていった。
調べてみると、『道との遭遇』は、
正しくは『歩道・車道バラエティ 道との遭遇』と言い、(『道との遭遇』は通称)
CBCテレビ(中部日本放送)で、2022年4月5日から、
毎週火曜日の23:56から翌0:44に放送されているバラエティ番組で、
CBCテレビ(CBC)の他、
北海道放送(HBC)、IBC岩手放送(IBC)、チューリップテレビ(TUT)、RSK山陽放送(RSK)、北陸放送(MRO)、RKB毎日放送(RKB)、宮崎放送(MRT)で、
定期放送(放送曜日、時間は各地バラバラ)されていて、
テレビ山梨(UTY)、静岡放送(SBS)、新潟放送(BSN)、毎日放送(MBS)で、
不定期放送されている。
※私はRKB毎日放送(RKB)で、土曜0:48から1:23(金曜深夜)に観ている。
隧道、暗渠道、廃道などを専門とするそれぞれの道マニアが登場する回の他、
芸能人(主に男性アイドル)を助手席に乗せ、
落石が多い場所や狭くて離合できないなどの過酷な国道(通称:酷道)や、県道(通称:険道)を走りながら撮影し、出演者が走行中にその場で見たものや出来事を伝える「酷道・険道走ってみたら…」のコーナーや、
グラビアアイドルが夜の名古屋市内を走る車の助手席に座りドライブしているVTRを呂布カルマが見ていく「名古屋の夜の道で、呂布カルマにハマりたい」などのコーナーもあったりして、
主な舞台が名古屋を中心とする東海地方であるにもかかわらず、とても面白い。
中でも、この番組から誕生した、「道」マニアのスターとも言うべき、
鹿取茂雄さんと、石井あつこさんのファンになった。
鹿取茂雄さんは、
1977年生まれの酷道愛好家、廃墟愛好家、フリーライター。
本業は工業用薬品会社社員。大阪府出身で岐阜県在住。
会社員であるかたわら、酷道の趣味が高じて、
全国の酷道や廃墟を巡って取材する「TEAM酷道」を主宰するメンバーで、
コードネーム「よごれん」を名乗る同名インターネットサイトの管理人でもある。
趣味を兼ねてフリーライターとして取材を行って、
これに関連した書籍にも多数執筆しており、代表的な著書に、
『酷道を走る』(彩図社)、
『命がけで行ってきた 知られざる日本の秘境』(彩図社)、
『レトロピア岐阜』(八画文化会館)等がある。
その他、道路趣味関連などのトークイベントも定期的に開催している。
愛車は、ブルーのソニカ。
石井あつこさんは、ハンドルネーム「トリさん」。
東京都生まれ。廃道、隧道マニア。
運転と車中泊が大好き。
廃道と隧道と地形図、BUCK-TICKと森林鉄道をこよなく愛す。
新旧の地形図を見比べ、廃道探しをすること十数年。
NHK(BSプレミアム)「廃道熱中人」や「新日本風土記」等、
メディアに度々取り上げられる他、
日活「廃道」シリーズ三部作に出演。
2014年には、テアトル新宿にて、
廃道ドキュメンタリー映画「The Obroaders」の上映も行った。
定期的に廃道バスツアーや廃道講座なども開催している。
著書に『廃道を歩く』(洋泉社/2018年刊)がある。(出版社解散で絶版になっている)
愛車は、ブルーのジムニー(ナンバーは8110で、廃道)
私は、特に廃道マニア・石井あつこさんのファンで、
石井さんを特集した回は録画をBlu-rayディスクにダビングして保存しており、
絶版の本『廃道を歩く』も手に入れ、愛読している。
昔、徒歩日本縦断したとき、日本海側を歩いたこともあって、
多くの廃道、隧道を歩いた。
現在は、山歩きを趣味にしているので、
特に麓から歩いて登ったときなど、廃道や隧道をよく歩く。
懐かしくもあり、楽しくもあり、
石井さんのマニアぶりに笑わされ、感動させられる。
鹿取茂雄さんや、石井あつこさんに出会えたのは、
『道との遭遇』のお陰であるし、
今後も(密かに)観続けていきたい番組のひとつとなっている。
放送されていない県もあるし、
放送されていても、そのマニアックな内容から視聴しない人も多いことと思う。
私も(多くの人に知られたくない心理も働くので)他人にあまり勧めたくはない。(笑)
まあ、廃道、隧道に興味がある人がそれほどいるとは思えないので、
心配には及ばないとはおもうのだが……