10月25日(金)
10月も下旬になり、
天山の秋の花も、(リンドウなどを除き)終盤を迎えつつある。
それでもまだ(平日でも)登山者が多いので、
今日は“私の山歩道”で花散策をしたいと思う。
まず、キッコウハグマの群生地へ行ってみる。
周辺の山(作礼山など)ではもう咲いているのだが、
天山が一番遅く咲くので、(咲いているかどうか)心配していたのだが、
咲いて待っていてくれた。
嬉しい。
小さい花だが、
面白い形をしていて、
可愛くて、
とても美しい。
大好きな花だ。
ノダケ、
アキノキリンソウ、
ジンジソウも咲いている。
アケボノソウは終盤を迎えている。
アケビや、
ムラサキシキブの実が目立っている。
山歩道には、タンナトリカブトも咲いている。
山頂へ行かずとも見ることができるのだ。
いいね~
山歩道で、ムラサキセンブリも見ることができた。
嬉しい。
リンドウは今がピーク。
たくさん咲いている。
あまりに美しいので、
ひとつひとつ撮っていく。
カワミドリがわずかに花を付けていた。
ビックリ。
ナギナタコウジュはまだ開花していなかった。
残念。
レイジンソウは、まだまだ元気。
たくさん咲いている。
天山にはレイジンソウの群生地がいくつかあるのだが、
こちらは森の陽の当たらない場所に咲くレイジンソウ。
なので、色が薄い。
白花と言ってもいいくらいに白い。
麗人というより、森の中に棲む妖精のようだ。
一応、山頂は踏んでおこうか……と思い、
(天川登山口を避けて)上宮登山口から登ることにする。
駐車場に一台の車もなかった。
嬉しい。
出発。
上宮の鳥居の前を通過。
ゆっくり登って行く。
アケボノソウと出逢った。
他の所ではほとんど終わっていたのだが、
ここではちょうど見頃であった。
嬉しい。
大きなアキチョウジと出逢う。
遠くから見るとレイジンソウのように見えた。
誰にも会わないという贅沢。
シギンカラマツや、
ヒメアザミがまだ咲いている。
樹林帯を抜け、
なだらかな道を歩いて行く。
サイヨウシャジンがまだ咲いていた。
あめ山分岐を右折し、天山にとりつく。
急斜面(写真ではそう見えない)をゆっくり登って行く。
サルトリイバラの赤い実が鮮やか。
しばらく登って、
振り返る。
あめ山が美しい。
背の高いアキノキリンソウが咲いていた。
天山山頂に到着。
登山者は誰もおらず、
リンドウの花だけが私を迎えてくれた。
眺めはまずまず。
賑やかだった天山も、
秋の花が枯れてくると、登山者も少なくなり、
静けさを取り戻す。
“私の天山”が還ってくる。
チャイコフスキー:四季より 10月「秋の歌」