一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山の山歩道 ……キッコウハグマ、白花のレイジンソウ、タンナトリカブト……

2024年10月26日 | 天山・彦岳


10月25日(金)

10月も下旬になり、
天山の秋の花も、(リンドウなどを除き)終盤を迎えつつある。
それでもまだ(平日でも)登山者が多いので、
今日は“私の山歩道”で花散策をしたいと思う。

まず、キッコウハグマの群生地へ行ってみる。
周辺の山(作礼山など)ではもう咲いているのだが、
天山が一番遅く咲くので、(咲いているかどうか)心配していたのだが、
咲いて待っていてくれた。




嬉しい。




小さい花だが、




面白い形をしていて、




可愛くて、




とても美しい。




大好きな花だ。




ノダケ、


アキノキリンソウ、


ジンジソウも咲いている。


アケボノソウは終盤を迎えている。


アケビや、


ムラサキシキブの実が目立っている。


山歩道には、タンナトリカブトも咲いている。




山頂へ行かずとも見ることができるのだ。


いいね~


山歩道で、ムラサキセンブリも見ることができた。




嬉しい。


リンドウは今がピーク。
たくさん咲いている。


あまりに美しいので、
ひとつひとつ撮っていく。






カワミドリがわずかに花を付けていた。
ビックリ。


ナギナタコウジュはまだ開花していなかった。
残念。


レイジンソウは、まだまだ元気。


たくさん咲いている。


天山にはレイジンソウの群生地がいくつかあるのだが、
こちらは森の陽の当たらない場所に咲くレイジンソウ。


なので、色が薄い。


白花と言ってもいいくらいに白い。


麗人というより、森の中に棲む妖精のようだ。


一応、山頂は踏んでおこうか……と思い、
(天川登山口を避けて)上宮登山口から登ることにする。

駐車場に一台の車もなかった。
嬉しい。


出発。


上宮の鳥居の前を通過。


ゆっくり登って行く。


アケボノソウと出逢った。
他の所ではほとんど終わっていたのだが、
ここではちょうど見頃であった。


嬉しい。


大きなアキチョウジと出逢う。
遠くから見るとレイジンソウのように見えた。


誰にも会わないという贅沢。


シギンカラマツや、


ヒメアザミがまだ咲いている。


樹林帯を抜け、


なだらかな道を歩いて行く。


サイヨウシャジンがまだ咲いていた。


あめ山分岐を右折し、天山にとりつく。


急斜面(写真ではそう見えない)をゆっくり登って行く。


サルトリイバラの赤い実が鮮やか。


しばらく登って、


振り返る。
あめ山が美しい。


背の高いアキノキリンソウが咲いていた。


天山山頂に到着。


登山者は誰もおらず、
リンドウの花だけが私を迎えてくれた。


眺めはまずまず。


賑やかだった天山も、
秋の花が枯れてくると、登山者も少なくなり、
静けさを取り戻す。
“私の天山”が還ってくる。


チャイコフスキー:四季より 10月「秋の歌」

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