一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

作礼山・897ピーク ……里山の秋を存分に楽しんだ素晴らしき一日……

2011年11月13日 | 作礼山
最近、私は思う。
私には、
天山と、
八幡岳と、
作礼山と、
鬼ノ鼻山さえあればいいのではないかと……(笑)

近頃、遠出をすることがめっきり減った。
以前は、
ミヤマキリシマだ、
紅葉だと、
県外の山々へ意欲的に出掛けていた。
今年になってから、そういった山行はまったくしていない。
枯れてきたのだろうか?(爆)

近くの山で十分に満足している自分がいる。
里山を4~5時間歩き、
早めに帰宅して、映画を見に行ったり、読書をする。
孫が来てれば、孫と遊ぶ。
そういった生活に幸福を感じている。

今日は作礼山へ登ろう。

天山には、彦岳が、
八幡岳には、船山(女山)が、
鬼ノ鼻山には、聖岳が……というように、
知られた山には、ひとつとなりに、それほど有名ではない山がある。
作礼山はというと……、
ひとつとなりに無名峰がある。
標高は897m。
私は897ピークと呼んでいる。
作礼山(887.1m)より10mほど高い。


山名がないからか、
作礼山より高い山なのに、
このピークに興味をもつ人は少ない。
今日は、作礼山に登った後に、この897ピークにも登ってみようと思う。

栗ノ木登山口から出発し、
白木木場登山口の方へ向かって歩き、作例山山頂へ。
その後、897ピークへ登頂。
帰路は、車道を歩いて下り、
栗ノ木登山口へ戻ってくる。


9:35
栗ノ木登山口を出発。


11月中旬だから花はまったく期待していなかったが、
登山口にはたくさんの花が咲いていた。



色のない登山道を予想していたので、
なんだかとても賑やかに感じる。



おっ、アケボノソウだ。
アケボノソウがまだ咲いている。
晩秋といっていい時期なのに、
暖かい日が続いているせいか、
秋の花をまだたくさん見ることができる。


10:03
白木木場登山口からの登山道にぶつかる。


左を見ると、すぐそこに白木木場登山口がある。


白木木場登山口からのルートを登り始める。
小さな鳥居をくぐり抜ける。


10:27
栗ノ木ルートと合流する。


10:37
展望岩に到着。
霞んでいて展望はいまひとつだったが、


周囲の紅葉が楽しませてくれた。



登山道が落ち葉で埋め尽くされていた。


カカポくん、喜んでます。(笑)


美しい林の中を軽快に歩いて行く。


11:07
作礼山・西峰山頂に到着。
カカポくん、ここでも喜んでます。(笑)


11:22
東峰山頂に到着。


ここから897ピークがよく見える。


897ピークへ向かう前に、池の周囲の紅葉を楽しむ。


昨年ほどではないが、


鮮やかな秋色を堪能した。


9合目駐車場から見た897ピーク。


12:09
ここから登って行く。


赤いテープを目印にして歩いていく。
最初は踏み跡がはっきりしているが、次第に薄くなってくるので注意が必要。
赤テープは途中から青テープに変わる。


手垢のついてない登山道、
人にあまり見られたことのない木々たち、
なにもかもが新鮮。


木が驚いて私を見ている。


12:21
897ピークに到着。


三角点ではなく、「山」と彫られた石柱が埋め込まれていた。


紅葉した木も見られたが、


展望は得られず、僅かな隙間から作礼山の東峰が見えたのみだった。


897ピークを下山した後は、車道を歩いて下って行く。
途中、さっき登ってきた897ピークが見えた。
なんだか立派な山に見えた。


この車道は、色づいた木々が多く、紅葉を楽しみながら歩くことができる。


それに、ツルリンドウやキバナアキギリやアキノキリンソウなどもまだ咲いている。
花の直径が5cmほどもある大きなアザミもあった。



おっ、キッコウハグマだ。
嬉しい~


この車道には、石清水が流れている場所もあり、ビックリ。
カップが置いてあるので、飲めるのだろう。
作礼山の天然水だ。


車道を歩いていたら、水の音が聞こえた。
奥まった場所を目を凝らして見ると、滝が見えた。
そこまで行ってみると、高さ10mほどの美しい滝であった。
誰も知らない滝。
私だけの滝。
名前をつけようかな~(笑)


この後、道から見える鮮やかな紅葉を楽しみながら、


14:50
栗ノ木登山口に戻った。
5時間半ほどの里山歩きであった。
里山の秋を存分に味わうことのできた素晴らしい一日であった。
今日も「一日の王」になれました~

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