8月2日(金)
オオキツネノカミソリと言えば、
多良岳や井原山や八幡岳を思い浮かべる人が多いことと思うが、
実は、天山にも咲くのである。
私は、群生地を2箇所発見していて、それぞれ、第一群生地、第二群生地と呼んでいる。
今日は、第一群生地へ行ってみようと思う。
その前に、一応、山頂は踏んでおこうと思い天山山頂へ。
朝早いこともあって、南側に雲海が眺められた。
ちょこんと突き出た雲は、北アルプスの槍ヶ岳のようでもある。
こちらは、
さしずめ劔岳か。
カッコイイ。
稜線散歩へ。
この時期、天山の稜線で一番見たい花は、やはりマツムシソウ。
まだ咲き始めたばかりで、
花びらが揃っていないものが多いが、
探すと、美しく開花したマツムシソウも見ることができる。
本日の一番はこの花。
なんて美しいんだろう。
稜線で今最も多いのはコオニユリ。
至る所に咲いている。
オミナエシの黄色い花も目立つようになってきた。
ホソバシュロソウや、
サイヨウシャジンも多くなってきた。
ノイバラや、
オトギリソウや、
キガンピの花も見ることができる。
マイサギソウは終盤を迎えていた。
もう終わっていると思っていたハンカイソウが、
まだ咲いていた。
嬉しい。
キュウシュウコゴメグサや、
カワラナデシコも咲いている。
いいね~
シギンカラマツはまだ咲き始めたばかり。
可愛い。
ヒヨドリバナが咲いている場所に行くと、
アサギマダラに逢うことができた。
楽しい。
山頂へ戻り、私の散歩道(山歩道)へ。
まずは、シュスランの咲く場所へ。
そう、天山にはシュスランも咲くのである。
まだ咲き始めだが、今年も逢うことができた。
見頃は、8月中旬から下旬頃か……
また逢いに来ることにしよう。
次に、オオキツネノカミソリの第一群生地へ向かう。
「おっ、咲いている~」
でもまだ七分咲きくらい。蕾も多い。
標高が高いので、見頃はこれからのようだ。
多良岳や井原山や八幡岳のような密度はないけれど、
ただ咲いてくれているだけで嬉しい。
八幡岳などと同じように、この群生地にはモミジガサも同居している。
天山でオオキツネノカミソリを見ることのできる歓び。
何ものにも代え難い。
花のひとつひとつが愛おしい。
この群生地は登山道沿いにはなく、藪漕ぎしなければ入れないので、
この群生地で花を見ることができるのは、たぶん(発見者の)私だけだろう。
言い方を変えれば、この天山のオオキツネノカミソリは、
私に見られるためだけに花を咲かせるのである。(コラコラ)
これ以上の贅沢がこの世にあるだろうか?
今日も「一日の王」になれました~