一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

天山 ……久しぶりに麓から登り、この冬一番の積雪と霧氷を楽しむ……

2020年02月18日 | 天山・彦岳
2月18日(火)

佐賀県では、
2月17日から18日にかけて、
この冬一番の寒気が流れ込み、
各地でうっすらと雪が積もった。
平地ではごく僅かの積雪であったが、
天山山頂ではかなり積もっているのではないかと考えた。
で、18日の午前中に天山に登ることにした。
18日は午後から仕事であったが、
早朝から歩き出せば大丈夫。

定年退職後は、午後だけ仕事をしているので、
午前中は、自由に使える。
山へ行ったり、映画を見に行ったり、読書をしたり、
好きなことをして過ごしている。

5:45
車で家を出て、
小城の晴気の方へ向かう。
晴気地区から坂道をしばらく上った所で、タイヤが滑るようになった。
ノーマルタイヤなので、路肩の広くなった場所に車を駐めて、
6:12
ヘッドランプを装着し、ここから登り始める。(フラッシュ撮影)


6:48
少し明るくなってきた。
旧・晴田小川内分校(現・河内野外研修センター)の所から左折。


昨夏の佐賀豪雨の影響で「通行止め」が続いているが、
歩いて登る分には大丈夫だ。


工事はあまり進展していないようだ。


野ウサギの足跡を発見。


雪の上を歩くのは、気持ちが好い。


この辺りの積雪は、10cmほどか……


私一人の道。


林道川内線終点。
もうひとつの林道(県道337号線)と合流。


雪景色にワクワクする。


なんと、今日は、長靴での登山。(良い子は真似しないでね)


ここから右折し、


少し登ると、


上宮登山口に着く。


誰も歩いていない美しい道を歩き始める。


今日、ここを歩くのは、私だけかもしれない。


麓から登って来た甲斐があった。


上宮の素晴らしい景色。


池は凍っていた。


メルヘンチック。


道が判らないほど積雪している。


私一人の世界。


自然は芸術家だ。


あめ山分岐を通過。


道が雪に埋もれてしまっているので、
注意しながら登って行く。


木々が白くなって、霧氷ができているのが判る。


急ぎ足になる。


可愛い霧氷ができていた。


食べたくなるほど可愛い。


1メートル数十センチのプチ氷瀑を発見。
天川ルートではよく見かけるが、
上宮ルートでは珍しい。


もうすぐ山頂。


この辺りは長靴がすっぽり埋まるほど雪が深かった。


8:36
天山山頂に到着。
案外、早く着いた。
まだ脚力は衰えていないようだ。(と思うことにしよう)


当然の如く、誰もいない。


石碑や、


道標には、
小さな“エビの尻尾”がたくさんできていた。


すぐに下山しなければならないのだが、
少しだけ稜線散歩。


やはり、楽しみは、霧氷。


たくさんできていて、嬉しい。




天山の霧氷は格別だ。


短い時間であったが、
霧氷を存分に楽しみ、






ここから引き返し、


山頂に向かった。


雪山の天山は、今年は、今日が見納めかもしれない。


下山を開始すると、ガスが晴れ、
霧氷の林の向こうに、雪の無い下界が見えた。
やはり、天山山頂は、別天地なのだ。


あめ山も見ることができた。


下山した後に、天山を眺める。


私は、さっきまで、あそこにいたのだ。

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