一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

近くの里山 ……深まりゆく秋と、何故か(早すぎる)春を感じた日……

2021年10月31日 | 近くの里山


10月29日(金)

数年前、近くの里山のある場所で、
けっこう珍しい花を見つけた。
〈あの花はまだあそこに咲いているのか……〉
数年前と同じ時期に、その場所へ行ってみることにした。

途中、紅葉した木を見つけた。




探すと、もう、あちこちの木々が色づいていて、




秋の深まりを感じさせた。




ツワブキの花を見ながら、


木洩れ陽の美しい林の中へ。


ヒキオコシや、


フユイチゴを横目に、


ゆっくり歩いて行く。


ここは人がほとんど通らない道。


歩いているだけで幸せな気持ちになる。


数年前、この先に目的の花は咲いていたのだが……


行ってみると、その花は無かった。
ありふれた花が咲いているばかりであった。
いくら探しても見つからなかった。
もう、この場所では絶滅したのかもしれない。


探しているときに、リンドウの花を見つけた。


〈ここにも咲くんだ~〉
と、感激。


山の神様が、あの花の代わりに見つけさせてくれたのかもしれない。


麓に下りてくると、
ナズナや、


ホトケノザがもう咲いていた。


ナズナの花期は3月から7月で、
ホトケノザの花期は3月から6月とされているので、
冬を通り越して、もう春が来た様……


ちなみに、春の七草に、「ナズナ」も「ホトケノザ」もあるが、
春の七草の「ホトケノザ」は本種のことではなく、
(本種は食用ではないため、注意を要する)
春の七草の「ホトケノザ」は、標準和名をコオニタビラコというキク科の草である。
(若い葉を食用とする)


帰り咲きした桜もあった。(二度咲きする子福桜かも?)


2時間ほどの散策であったが、
とても心が満たされたひとときであった。


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