一日の王

「背には嚢、手には杖。一日の王が出発する」尾崎喜八

雨の天山 ……ウメバチソウが咲き始め、雫をまとった花々が宝石のように輝く……

2015年09月06日 | 天山・彦岳
今日の天気予報は「雨」だった。
降水確率は80パーセント。
予定していた登山を中止した人も多いのではないだろうか?
私はというと……
天山に登ってました~(笑)
今の天山は、
秋の花がどんどん咲き出す頃なので、
毎週、いや、毎日でも登りたいくらいなのだ。
雨など、まったく問題にならない。
雨の日は登山者がほとんどいないし、
むしろ、静かな山歩きが楽しめて有難いくらい。
雫をまとった花々は、
晴れの日には決して見ることのできない艶を帯びた姿態を魅せる。
ワクワクしながら天山へ向かったのだった。

登山口の駐車場には、1台の車もなかった。
まあ、当然か?(笑)

登山道は、沢と化していた。


チャプ、チャプ、チャプ。


アキチョウジや、


ヒメアザミを見ながら、
ゆっくり登って行く。
雫をまとった花は、やはり一段と美しい。


こんな日に登る人はいないよね。(笑)


もうすぐ山頂。


天山山頂に到着。
当然のことながら、誰もいなかった。


さあ、稜線散歩。


すぐ近くの山で、
マツムシソウや、


キュウシュウコゴメグサを見ることのできる歓び。
感謝。


ツルリンドウも雨に濡れている。


濃い色のツルリンドウ。


薄い色のツルリンドウ。
多く目にするようになってきた。


ホソバノヤマハハコは、
雨の日だからか、花を閉じて丸まっていた。


それでも美しい。


タンナトリカブトは、開花直前。


もう紫色になってきている。


ねっ。


そして、ウメバチソウ。
こちらは開花してました~


美しい~


カワイイ~


蕾もたくさんあるので、
しばらくは楽しめるだろう。


「天山の草花を護(まも)りましょう」


本日の天山壁。


さて、これから、秘密の散歩道へ。


まず向かったのは、レイジンソウの群生地。


レイジンソウの群生地は、天山には数箇所あるが、
この群生地が最も早く咲く。


いいね~


見ているだけで幸せな気持ちになる。






次に向かったのは、
ミヤマウズラの群生地。


作礼山のミヤマウズラはすでに終盤を迎えていたが、
天山のミヤマウズラは、今日がちょうどピークであった。


一週間前にこの場所を発見したときは興奮した。
そして、一週間前に蕾だった株は、全部開花していたので、またまた興奮。


あっちにも、こっちにも……


天山でこんなに多くのミヤマウズラを見ることができるとは思わなかった。
感謝。


おっ、ツルニンジンだ。


一週間前に見た花は萎れていたが、
新たに花が開花していた。
大好きな花なので、嬉しい。


オタカラコウも咲き始めていた。




キバナアキギリも数を増してきている。




こちらの涼やかな花はマツカゼソウ。


いいね~


秘密の散歩道にもツルリンドウが咲いていた。


嬉しい~


水滴をコーティングしたボタンヅルは、
一段と美しい。




ヤマホトトギスの蕾は、
打ち上げられるロケットのよう。
噴射の炎も見えるしね。(笑)


ツクシミカエリソウや、


クサアジサイや、


カワミドリは、まだ咲いていた。


ノダケは咲き始め。
これから数を増していくだろう。


雫をまとい、さらに美しくなったシロバナサクラタデ。


得も言われぬ美しさ。








最後に、アケボノソウの群生地に行ってみた。
一週間前とは比べものにならないほど咲いていた。


大好きな花なので、嬉しい。


今日も「一日の王」になれました~


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