原題:『The Northman』
監督:ロバート・エガース
脚本:ロバート・エガース/ショーン
撮影:ジュリアン・ブラシュケ
出演:アレクサンダー・スカルスガルド/ニコール・キッドマン/クレス・バング/イーサン・ホーク/ビョーク/ウィレム・デフォー
2022年/アメリカ
主人公の「本気度」について
『バイオレント・ナイト』(トミー・ウィルコラ監督 2022年)に無くて本作にあるのは、まさに主人公の葛藤ではないだろうか。本作は西暦895年で、『バイオレント・ナイト』のサンタクロースが輩として大暴れしていた時期は今から1100年前だったから西暦900年くらいである。
本作の主人公であるアムレートの父親は小国の王のオーヴァンディルで、叔父のフィヨルニルの裏切りで殺害されるのだが、実は王の妻のグートルン王妃が裏でフィヨルニルと組んだ(騙した?)計画的犯罪だったのである。
ストーリーは成人したアムレートが殺された父親の復讐譚として展開していくのだが、これは言うまでもなくシェークスピアの『ハムレット』の翻案(あるいは逆?)だから大人の観賞に耐えられるのは当然ではあるものの、既に『グリーン・ナイト』(デヴィッド・ロウリー監督 2021年)を観ている者としてはストーリーに捻りが足りないように感じてしまう。
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