白夜行
2011年/日本
‘殺した心’は死んではいない
総合
90点
ストーリー
0点
キャスト
0点
演出
0点
ビジュアル
0点
音楽
0点
主演の堀北真希はインタビューで、今回の撮影で最も苦労したことは社交ダンスのシーンだったと語っていたが、それほど苦労したシーンを泣く泣く全てカットせざるを得ないほど編集に苦労したことは想像に難くない。
事件を追い続けていた刑事の笹垣潤三を桐原亮司は毒殺できたはずなのであるが、意図的に笹垣にぶつかり、コーヒーカップの皿に乗っていたスプーンを左に置いていた理由は、やはり少なからず笹垣に対して情が残っており、殺すことは忍びなかったために‘警告’のレベルで止めたのであろうし、唐沢雪穂の会員制ブティック「R&Y」がオープンする前夜、建物の前で佇む笹垣に、自殺する前に笹垣に別れを告げるために何気なく光の反射で居場所を明かしたことも同様の理由によるものだと思う。笹垣も桐原の切実な思いを理解していたために何としてでも自殺を思いとどまらせようとしたが、唐沢雪穂の会員制ブティックの完成でもって役割を終えたと判断した桐原はビルから飛び降りる。
桐原亮司の死体を見ても唐沢雪穂は動じない。そこで泣き崩れてしまえばそれまでの19年という長期間に2人で積み重ねてきたことが全て水泡に帰してしまうからで、雪穂は絶対に亮司の死を無駄にすることはできなかった。つまり血まみれになっている桐原亮司の遺体を抱きかかえて泣きはらしながら嗚咽する笹垣潤三と、それを少し離れて見つめながら、やがてうすら笑いを浮かべて去っていく唐沢雪穂が全く対照的な身振りであるにもかかわらず桐原亮司に対して同じ慈愛を抱えているということに胸を打たれるのである。
「大村氏は脱北者」=民主・石井氏(時事通信) - goo ニュース
民主党の石井一選対委員長の愛知県知事選で当選した大村秀章前衆院議員について
「自民党の脱北者だ」という発言はかなり含蓄に富むものだと思う。石井一は自民党を
日本における北朝鮮と認識しているようだが、個人的には北朝鮮寄りなのは地方における
外国人参政権の導入に積極的な民主党の方だと思う。“自民党の脱北者”として党から
抜け出して除名された大村秀章を、自民党と対峙している民主党に所属している石井一
ならば本来歓迎してもいいはずなのであるが、何故非難しているのか今ひとつ理解に
苦しむ。まさか“脱北”は罪だという自民党の理屈を肯定するはずはないであろうから、
“脱北”した人物が民主党に所属しなかったことの怨みが「自民党の脱北者だ」発言に
繋がったのであろう。しかしせっかく“脱北”したのだから逃げるための船は選ぶ訳で、
その時わざわざ今にも沈みそうな船を選ぶ人はいないであろう。