ミステリーな森の生活

洋書ミステリー、英語学習、洋画レビューなどから始めましたが、今は、種々雑多(山岳小説、落語など)です。

私には妻が複数いますが...

2008年08月03日 | 英文法はミステリー
衝撃的な表題だが、マーク・ピータ-セン氏の
「痛快!コミュニケーション、英語学」の中で、
関係代名詞の制限、非制限用法を説明する
タイトルである。

原文は、下記のとおりである。

①My wife,who works for a bank, is 35 years old.
(妻は、銀行に勤めているものですが、35歳です。)

②My wife who works for a bank is 35 years old.
(私の複数の妻の中で、銀行に勤めているほうは35歳です。)

カンマの有無は、文法ルールのひとつではなく、
”言っている意味の決め手”になると強調されている。

著者は、更に、日本人が制限、非制限用法を誤る理由を
見抜いている。

厳密には、「制限、非制限」という言い方が不適切で、
「限定、非限定」といった方が正確とのこと。

①Alice likes rabbits which are sweet-tempered.
(アリスは、気立てのやさしいウサギだけが好きです。)

上記の例でも、アリスが好きなのは、気立てのやさしい
ウサギに”限る”と限定していることになる。

また、日本人は中学では通常、制限用法しか紹介されず、
高校になって初めて非制限用法の存在を知る。

しかも、制限用法は、下記二つの文を繋げると教えられる。

Alice likes rabbits.+Rabitts are sweet-tempered.
-->Alice likes rabbits which are sweet-tempered.

しかし、これは全くの嘘で、本来、非制限用法の意味になる。

②Alice likes rabbits,which are sweet-tempered.
(アリスは、気立てのやさしいウサギが好きです。)

もし、制限用法を二つの文に分解すると、下記になる。

Some rabbits are sweet-tempered.
(ウサギの中には、気立てのやさしいウサギもいます。)
+Alice likes rabbits of that kind.
(アリスは、そういったウサギが好きです。)
-->Alice likes rabbits which are sweet-tempered.


非制限用法を未だに、使いこなせないのは、理由があった
わけか。謎が少しは、解けたような気がする。


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