めざせ中医学的健康生活

日本人中医師による美容と健康に役立つ情報。「未病を防ぐ」をモットーに心と体の健康を保ち、毎日楽しく暮らせますように♪

秋は少辛増酸

2010-08-14 | 薬膳&食療(その他)
今年の夏は本当に暑い!


と言う言葉、本当によく耳にしました。

例年エアコンをあまり使わない我が家も今年はかけっぱなし。特に姫なんて高齢なのでエアコン無しだと本当に辛そうなので…



さて、秋の薬膳ですが

基本は“少辛増酸”

肺は五行学説では金に属し秋の気に通じているので肺の気は秋に盛んになります。

辛味のものを少量食べるのは肺の気が盛んになり過ぎるのを防ぐため。

五行(木火土金水)の力関係では、「金は木を克する」ので肺の気が盛んになり過ぎると肝(木に属する)の機能を損います。よって酸味を増やす事で肝の機能を増加し盛んになっている肺の気の侵略に抵抗するのです。


辛味のものには葱、生姜、ニンニク、ニラ、唐辛子や胡椒等があり食べ過ぎは津液(体の潤いのもと)や気を消耗します。

酸味は多くの野菜や果物に含まれ津液を補います。特に肺を潤すのは人参、冬瓜、レンコン、白木耳、豆類や大豆製品、キノコ、昆布等の海藻、梨、柿、柑橘類、バナナ等

秋は乾燥の季節。この点からも少辛増酸を心がけたいですね。



もう1週間以上も風邪(たぶん)で体調を崩している者がいる我家。発熱が不規則(あやしい病気の疑いあり?)なせいか?診察も頻繁に来るよう要求されていて早朝のネット予約が大変でした… 今朝は記入ミスの為1分遅れて6番目!

だいぶ回復しているのですがご機嫌ナナメで元気も無いので、せめて食事で楽しませてあげようと思い色々と工夫しています。

昨夜は久しぶりに好物のカレーにしました。

まだ完全に回復していないのでカレーはあまり良くないかと思ったのですが…

少辛にする為に生姜やニンニクは使わず熱を冷ます食材を沢山入れて作ってみました。

カレールーは風味を感じる程度にごくごく少量だけで、とろみづけは昆布とキノコ、人参のペーストで。

具には豚肉、少量のたまねぎ、皮をむいたキュウリ、茄子。

たまねぎ以外は体の熱を冷ます食材。野菜はたっぷり入れました。

茄子は一度グリルしてストックしてある物を使ったので煮込んでも型くずれ無しです。キュウリは皮をむくと青臭さがなくなり冬瓜の様な感じになります。いずれもさっと煮込む程度で存在感があるように仕上げました。

調子に乗って相性も何も考えずにあれこれ入れ過ぎたか?と一瞬不安になりましたが、なんでも美味しくまとめてくれるカレー効果のおかげか? 意外に美味しかったです。


この夏よく食べている茄子。茄子は冷蔵庫を嫌いますが、かといってこの熱さで常温での保存はちょっと…

なので、買ってきたらすぐ縦に半分に切りオーブンのグリル機能で素焼き(油を薄く塗ると香ばしく仕上がります)してから適当な大きさに切って冷凍庫や冷蔵庫で保存しています。

かさも減り保存性も高まり冷凍野菜のように便利に使えるのでとても便利!

煮込んでも型くずれしないのもうれしいところ。

茄子はそのまま煮込むと型くずれはするし歯ごたえもなくなるのでどうも食べた気がせず味もぼやけた感じになり困っていたのですがそんな悩みも一気に解決です。

秋もまだまだ美味しい茄子。

冷えの心配が無い者ばかりの我が家なので、引き続き茄子を堪能しようと思います。


コメント
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