過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

ローマっ子に人気の店に2:白いブルスケッタ

2016-10-02 15:30:00 | 旅日記
★飛び込み記事です★



プリモに、ローマならではのブルスケッタを頼んでみようと、思っていました(笑)。……あ~、今日は完売してしまった、との声に、ションボリ。
注文を取り掛けた、年配の女性スタッフがキッチンに何事か尋ねます。返事をきいて、にっこりするスタッフ。

メニューに出ていない特製のブルスケッタがあります。自家製アンチョビを使った、白いブルスケッタです。店で今日作ったバターを、チーズと合わせて使っています。
スタータにもメインにもできます。いかが?……。
って言われれば、注文します(笑)。

笑顔の説明が謎だった、白いブルスケッタ? 自家製のバターをチーズと合わせる?は、出てきて食せば、分かることです(笑)。

■Bruschetta Burro ed Alici di Sicilia
■Grilled bread in Roman style with butter and anchovies
■バターとアンチョビのブルスケッタ



寄ってみます。ベースのかりっと焼いたパンに、濃いアイボリーのチーズ様のトロッとしたもの、三枚おろしにしたようなカタクチイワシの塩漬けと、黄色みがかったオイル……バターか!
粗く砕いた松の実と、さらに細かい大蒜チップ、煎り胡麻。



トロンッとしたチーズに、アンチョビにバターを重ねた、濃厚な甘苦さが効いて、かしっとしたパンと咀嚼して……旨うまっ。
チーズもアンチョビも塩を含む素材であるのに、全体が塩まみれでなく、苦さや甘さがみえてくる怖さがありました。
チーズはTomaか? 水牛ではなく、さくっと熱をかけることで産まれる豊かな風味がありました。バターにも同じ、甘さを作る力があるから。甘さを作る力と、塩をぶつけて作られている、と感じました。

これとワイン。ごくりっ。
あはっ! 清涼感が拡がり、舌を拭う強さをみせてくれました。
へぇー、アンチョビをあわせてイケル、白ワインって、ちゃんとあったのだ! これも驚きでした(笑)。

この店、凄い。伝統的な料理に、オリジナリティを加えて、新しい美味しさを作り出している。
ドキドキするプリモでした。

★2016/10/04追記:レセプトに書かれていた、注文当時の、お店での料理名を追記します。
■Bruschetta stracciatella
■ブルスケッタ・ストラチャッテッラ

ストラチャッテッラはジェラードで聞いたことがあります。バニラの中に、チョコレートが、粒や、おりとったような薄い板状で入っているもの。ぼろきれ、ひっかきとる、等の意味から転じて、連続性を崩すものが入っているときに使われています。
今回の見た目が、まさに、板状のぼろきれがのってるように見えたことからの呼名であろうと、類推しました(ニッコリ)。


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ローマっ子に人気の店に1:簡素な空間

2016-10-02 11:37:00 | 旅日記
★飛び込み記事です★

7:30pm丁度にレストランの扉の前につき、ノックしました。予約の名前を告げると、笑顔で奥へ案内されました。四角い店内の最奥はキッチン。その手前の中心席は、サービス・スタッフの目と手が常に届く場所でした。

店内は木材を多用した懐かしげな落ち着いた作り。奥のキッチンは現代的で明るい実験室仕様(笑)。手前を昔ながらの手渡しカウンターが覆って、見えない工夫。
簡素な空間はお客様が入って、お料理がでてくるまでは、トラットリアのように感じます(ニッコリ)。

なるほど。7時開店のディナー・タイム。両サイドの座席は注文をおえ、ワインがでたり、プリモが半分ほど食されている位の様子。
交錯しないように時間差を作って、お客様を迎え、二回転して11時に火を落とせるように工夫しているとみえます。
四人掛けのベンチシートが3卓、あとは二人単位で組み合わせる卓が10卓ほど、合わせて30~40の席数。働く人数を考えれば二回転は必須だ、と思いました。



二人がけのテーブルは、かなり、キチキチ(笑)。サーブ・プレートを三枚おくのは、困難な程度です。
コペルトは、素朴な香りよいパンと、袋入りの堅パンで面白い。


あは! 説明が後先になってしまいました。ヴィーノがなくちゃ(笑)。

あれこれ食べてみたい献立があり、悩んで、お料理の注文を決めました。それまでは炭酸水で我慢して(笑)。
それから、最初のワインをお願いしました。
注文をとってくれた年長の女性スタッフが、ニコッとして次の言葉を待ちました。

二人で大概は2本のフルボトルを注文すること。今夜のお料理に合うことが、一番、大事であることを、まず話しました。
白はドライであり、それでいて、果物のような明るい輝きがあるのが好きですが…。今夜の最初のお料理に、そのテイストが合うのか疑問です(一同、苦笑)。では、薦めてください。

っと、難題をふりました(笑)。ニコニコしながら、いいのがあるわっ、と、青年男子に合図して、耳元で声をかけます。店の玄関から外に出ていった青年は、ワインを抱えて戻ってきます。
別にワイン保管室があるようです。



ピノ・グリージョから作られたヴェネトらしい白です。明るさと強さをもっていて、特徴ある魚やチーズを使ったお料理に、新鮮さを届ける力があると思います。

素敵な説明にニッコリ。
抜栓するだけで、きれいな香りがぱっと立ちました。ほんのり金色の水をひと口…うん、涼やかで、ふわりっと拡がる。コクコク飲んでしまいそう(笑)。
そう伝えれば、サービス・スタッフがニッコリ。

クスクス。さぁ、乾杯♪ キラキラ飯ではなく、また別のローマがみられる予感がします。

■Armand AL Pantheon
Salita dei Crescenzi 31, Roma, Italy


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