トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

出来るかなムーミンハウス 2(骨格編)

2018-03-03 | 何よりの楽しみ
 さて、いよいよ建物本体の制作開始だ。これが済まないと家具調度品や雰囲気形成も出来ない。大まかでも設計図、と言うより見取り図的なものがあれば加工も早いと思い禿げ頭を絞ってみたが鉢巻はすっぽ抜けるし脂汗が出るだけだった。そう、小生は脂性なのである。だからか若年性頭頂部薄毛になったのだろう。

 まあ、言わなくても良い事には触れずに見取り図の件に戻ると、やっぱりできなかった。外形寸法だけをグラフ用紙に落としただけでお終い…。おおむね小生の細工は脳内設計図で作ってしまうのだ。早い話が「出た所勝負」いわゆる「成り行き」なので詳細な図面を画いても「絵に描いた餅」ならぬ「図を画いて無駄」になるのが通例。

 今回も柱の位置や家の裏の開口部をどうするかでハムレットの心境そのもの。土台は決まっても「階段」や「台所」「ストーブ・煙突」の位置関係が決めにくかったのである。紙の図面上では実感が無く、基礎台の上に鉛筆で書いてみたけれどしっくりしない。
 そこで階段になるブロックを置きながら台所の位置や向きを検討した。ネット上にある画像からヒントを得ても、それが小生の胸に落ちる訳でもない。同じものを作るのではない齟齬・こだわりがある。

 まあ、すったもんだの挙句、細部は後回しにし部材を加工、柱を組み上げて見るまで到達した。フェギアを入れるにしても50mm程度の寸法になるだろうが室内の高さは十分でも面積が狭い感じがする。
 実生活の場所では無し、そこは我慢なのだが「木aワーカー」としての沽券やプライドがある。まあ、ほこりは最初から最後まで尽きる事は無いのが木工であり、仕上がりをよくしようと思えば更に粉塵にまみれ「ほこり高き男」でいられるが、それも作品で遊ぶおチビちゃんをみれば「ほっこり」するから逃げられない。「誇り高き生き様」も「埃まみれの生き様」も諸行無情に変わりなく「色即是空 空即是色」に同じある。

 まだ屋根の骨組みは着手していない。ここは一階二階の室内と外壁を仕上げてからになる。日本家屋の様な屋根葺きでないから塩梅が分からない。ここも作りながら修正しつつまとめるしかないだろう。
 出来上がり正面からは家の形だが裏に回れば外壁が無く「ドールハウス」そのものである。とは言え部屋の一面を取っ払って調度品や構成を楽しませる「ドールハウス」と言うより「ドールルーム」に近いそれらに比べると結構大儀な工作になってしまった。
 出来終えるかムーミンハウス?!。ホント、出たとこ勝負の始まり…。

 部材を用意した  ➡  正面玄関になる面    裏開放部になる面