
前回の氾濫の後始末も出来ぬままに更なる降雨量に見舞われ、確信をもって腹を決めて水見回りに行った。いかずとも結果は承知なのであったが、かわずの卵塊に遭遇した。
棚田の上の棚、二つ池を廻っていた時、池に卵塊を見つけた。先日の春一番降雨時に見た卵塊と同じなのである。数えてみるとゲンコツ二つ分の大きさが12個あった。他の水域をも探したが見つからず、水流が停滞気味の浅瀬を選んで産卵したのだろうと推測した。
水に濁りがある事と、濁っていなくても水面の反射で写し難い水中の被写体では何枚撮影しても結果は同じ。
もう、何を隠そう「ニホンアカガエル」の卵塊に間違いは無いだろう。周囲でシュレーゲルアオガエルの合唱も始まったが、卵塊も産卵期も異なる。
姿は見ていたし、数年前は盗まれたものの卵塊一つを確認している。二桁の数では全卵持ち去る馬鹿もいないだろうが安心はできないのが「山荒氏」の性根なのだ。
啓蟄の日に保護した卵塊はフイールドに戻しても良くなったのかもしれないが、里親で無くなるのも寂しさ半分である。
懸念はもう一つあって、今回の出水で水源池が荒れ断水してしまった。数日程度なら干上がらないけれど復旧へ尻に火がついてしまった。