突端台地のスミレ、タチツボスミレだったかどうか全盛期には程遠いものの散開して開花株が見られる。
この台地部を覆っていたアズマネザサを全伐して刈り払う事数年後には大きな群落ができたものの知られるに従い数年で荒廃してしまった。駐車場から近すぎる事も要因なのだろうけれど、それ以来低草地としてスミレの繁殖を念頭にした維持管理は怠っていた。早い話、手間は惜しくはないけれど「荒らされるのは堪らん」からで「ならぬ堪忍するが堪忍」などと言う人格品性は持っていない。
それでも崖下の一部に細々と開花しているのを人知れず楽しんでいつつ昨年の晩秋、スミレの開花を願って突端台地の刈り払いをしておいた。冬の間、日当りは十分ある部分だから開花は増えると見込んでの事である。
今回、コロニーとなる程の規模は無理であってもあちこちに開花株が見られ、この程度ならスミレも「人知れず微笑まん」で永らえる事が出来るだろう。