トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水源地、連日作業は放木だい!?

2018-03-21 | 今日は真面目に
 水源地の河床保全に重い腰を上げた。作業の大変さは十分認識しているものの着手しなければ終わりが来ない。予定は午前では片が付かないと見積もり昼食とスポーツドリンクを奮発して現地へ向かう。
 予定では谷止め段差工に使う材木7メートル3本を河原まで曳きだす心算だったのだが「予定は未定」のそのままに、いつも通りの「まあフイ」の法則に打ちのめされる。
 最初の伐採、樹高20m弱、胸高径230mmを河床に横たえる長さ7.5mを用材として使いたく、河原近くの斜面の1本を伐採した。
 ところが、と言うよりいつも通り「掛り木」となり落ちてくれない。倒れる方向にコナラなどが枝を広げ「掛かるかもしれない、でも重みで落ちるかも…」と希望的観測もしつつ切断したのだが案の定、掛り木となってしまった。

 今回は長尺木を河原まで出したいから牽引器を用意していた。これを活用して落とす事にしたのだが一筋縄ではいかなかった。掛かってしまったヒノキの幹元にロープを掛け上下左右に牽引器で曳いた。幹の途中にもロープを掛け外そうともしてみたがどれも効果が無い。掛かった材を放置は出来ないから何はともあれ地上に落として帰らねばならない。

 牽引する位置をや高さを変えつつ3時間の格闘でようやく落ちてくれた。ここに至るまでに牽引器を取り付ける樹木は10本近くになっただろう、植生のない砂利層のズルズル急斜面でだから上る1歩でさえ苦労する足場取りの場所だ。
 牽引すると言っても1動作で数センチしか曳けないから取り付けて曳き、緩めて場所を変えを繰り返し息も絶え絶えの有様だった。本来は1人で行う作業ではないのだが会には慣れている会友がいない。危険が伴う作業でもあるから状況を把握できない作業に組み込む訳にもいかない。
 掛かった! ➡  左右に曳き ➡  上下に振るが…



 所定の長さの材を河原まで曳き下ろした。水辺の泥浚いや堤作りもきつい作業の部類に入るのだけれど比較にならないほど消耗した。
 予定の3本を処理できなく1本で終わった作業だが翌日もとなると戦闘意欲は起きない。ここは1日2日、別の作業で身体を休ませる必要がある。
 まあ、用材の調達は単なる準備段階なのに、ここでゲッソリしていては先が思いやられる…。