トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

反り返りが可憐だ…

2018-03-30 | 感じるままの回り道
 フイールドに数多ある桜はほとんどが鳥によって運ばれ芽生えた実生樹なので、花の付き方や密度、色合いや開花期の微妙な違いがあり一律園芸種同一品種の開花より個性的である。
 まあ、「みんな同じで、みんな違う」に尽きるのだけれど名所の様な壮観華麗さはないものの、小生にだって「みんな同じで、みんな違う」くらいはある。それは送管作業と加齢である。これだけは年中伴って外せない…。
 故に腰痛は何時もの茶飯事、腰を反り返させ苦痛を和らげようと試みるが、花弁の様な華麗さは無い。作業の結果、腰痛で反り返させるなんて勘弁してもらいたいものである。

 この日も花を愛でていたら「あれー」と年甲斐も無く魅せられた桜があった。東側が針葉樹林で直射光は届きにくいのにも関わらず花を見せる。見上げていたら花形が微妙に異なって愛くるしい感じがした。いわば「おてんば」あるいは「跳ねっ返り」と呼びたい印象なのである。

 端的には「花びらが反り返っている」と言う事なのであるが、近くの桜を観察してみる。ほとんどが盃状の花弁だった。反り返りを見せているものは他には見当たらず、これはこれで別の楽しみ方を知ってしまった得した気分になる。

 しかしながら、こんなところに注目しているようでは針小棒大過ぎやしないか…とは全く思わぬ。既に遠視状態の視力だから至近も見つめなくてはバランスがとれないだろう。
 詐欺被害に遭わぬため申し添えておくと小生、身上膨大ではなく僅少皆無の貧乏人である。しかしなんだな、腰痛と虚勢で反らなければならない人生とは全く持ってなさけない…。

       反り返りの花弁   対照A   対照B