トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

「林接した池」再構築3 一簣を覆すと雖も、進は吾が往くなり

2019-07-06 | 水辺環境の保全
 「一簣を成さずして、止むは吾が止むなり」、環境創出は体力根気勝負だ。何度投げ出したくなったか判らないが粛々と続けていればつぎはぎだらけでもまあ、爺我自賛の見てくれは満足だ。

 前日、台風の降雨も予想されたし、この際、漏水量を確認したくて「チョロ水」も引き入れておいた。この日到着した時には10㎝程度の水深なっていた。給水と底面からの漏水の収支はかろうじてプラスのようで、これに予想雨量200mmが加わるとオーバーフローして堤の損傷が予想される。
 取水管は仮の心算だったけれどこのまま使えそうだから堤上端まで埋土して固定する。排水口が無いので降雨前にと50φの雨樋で代用しておいた。水勾配が確認し難かったから水準器で傾斜を確認して埋め戻す。
 台風一過後、満水位の状態を確認し護岸木と堤上端の補正を行えばとりあえずの「完成」である。2週間程度で完成するだろうともくろんだ「林接する池」の造成は3週間ほど要したかもしれないが、とにもかくにも完成にこぎつけたのだ。

           排水管の水勾配を見る      ➡      埋め戻して完成

「林接した池」が必要だと思っていたのはヤブヤンマとサラサヤンマの繁殖の手助けをしたかったからに他ならないのだが、ヤブヤンマは護岸木を据えた当初から産卵している。願わくばサラサヤンマのご利用なのだけれど、客引きする訳にもいかず偶然の機会を待つしかない。
 それでもサラサヤンマが好むと言う環境「ヤナギ林直下の湿地」とまではいかなかったものの「ヤナギ林に接する池」を実現させたから2回目の遭遇はあって欲しい、と言うより繁殖して欲しいと思うのである。