トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

カワセミ食堂

2019-07-07 | 感じるままの回り道
 梅雨空で激しく降らずともフイールド作業はやらない。それも2~3日続けば身の置き所が無くなってしまう。テレビも読書も程々が良いし、木工工作モードは締め切った室内では粉塵まみれになってしまうし、そもそもこの時期は工作しようと言う意思がなく、刈り払いや土木作業の後では工作などやる気も起きないからだ。

 小降りが続くので思い切って雨合羽を用意し小魚釣りに出向いた。1日目は「クチボソ」狙いで遊水地まで出かけたけれど2時間粘っても当たりすらなかった。
 ルアー釣りの人も何人かいたものの鯉も雷魚もヒットしなかったようだ。県の生息魚資料にはクチボソは棲んでいる事になっているが「確認できた事と釣れる事」とは全く別物だと言う事が骨身に染みた。

 二日目は対象を変えアブラハヤにした。場所はフイールド至近の沢筋から見れば本川なのだが三面張りでも釣り場所はある。エサは練り餌とハムにグミを用意した。練り餌は前日の残り物で餌替えが頻繁過ぎて小生には使いづらい。
 結局は小さいチップ状にしたハムと鋏で米粒ほどに切ったグミで釣ったのだ。グミは喰いは良いものの水に浸かると透明になって魚には見えにくくなるようで持ちは良いが新鮮さが要求された。

 この河川でのアブラハヤ釣りは2年振りで、前回は50匹程度を釣り上げ上の池に放した。アブラハヤの繁殖環境でも無いから繁殖にはつながらず、昨季放流したモロコも確認捕獲に引っかかりもしなかったから繁殖はむりだったのだろう。頼みの綱と思えたクチボソの捕獲はならず、このままではカワセミの飛来が遠ざかる。
 それでも今回32匹を放流したものの、アオサギがしげしげ飛来し採餌行動をしているからカワセミの餌と言えどもアオサギに奪われているのが現状かもしれない。自宅で錦鯉を飼育していた当時「ヒレ長黄金」と言う出始めたばかりの品種をやっと1尺を越すまでに育てたのに飲み込まれて失った。それ以来アオサギの印象は悪い。ホント警戒の鳴き声や直ぐ逃げ出す所作まで嫌いになった。
 「坊主憎けりゃ・・・」に同じパターンでも食物連鎖を断ち切る「ボーズにしてしまう大食漢」が許せない。

 それはともかく繁殖期に魚を届けていればカワセミの姿も消える事は無いだろう。まあ、こんな行動は二度わらしの三途の河原での石積みに等しく、積んでも積んでも鬼が壊す・・・。クチボソは繁殖「適魚」と判断しているので何とか調達の道を探そう。釣りが駄目ならガサガサをやってみる。
 これを含めてフイールド作業は考えるまでもない「くたびれ儲け」だけの肩入れなのだが、それでも下々の大半「恒心あっても恒産無し」に比べれば恵まれている。まだ何とか「○○食堂」の世話にならずに済んでいるのだから。