トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

谷戸は時雨て大薙ぎコナギ

2019-07-26 | 水辺環境の保全
 水域の棚田、管轄下には無い範囲なものの手出しをしないと下流部の破壊につながる。なんちゃって手出しを合理化しているのだが、あながち嘘八百ではない。水域として全体の保全が肝要なのである。

 てな事でこの日はコナギの除草に入った。一年草で花も可愛らしく近年の田圃では見られなくなった植物と言う事などから撮影したい輩もいるにはいるけれど、田圃に入ってまで撮影する気は無いらしい。
 それはともかく一年草でも種子で萌芽し大繁殖するタイプだから水域に席巻させたくはない植物である。差別感は持たないけれど区別感はあって「ほどほど折り合いを付けてくれる植物」なら目くじら立てて除草もしないのだ。そこそこに折り合って茂っている生えている環境が欲しい。

 結局は全草除去から半減扱いにして除草する。花期に入ると手取りも大変になるので造林鎌を水底部で薙ぎ払い株切りをしガーデンレーキで集草する。このコナギのコロニーの中にはイモリもヤゴもオタマジャクシも結構入っており、そこはそこで無草泥土の部分より生き物の密度は高い。そんなことから全草除去は諦めた。
 結実し種子をばら蒔くのは間違いないけれど、やはり「手間暇かけるのを厭わず続ける」のが環境保全の基本だろう。コナギを嫌っても、その環境下で命を繋げている生物はごまんといるはずだ。
 それはともかく「瀬戸の花嫁」は良い歌謡だった。我が家は「瀬戸際の鬼嫁…」だか。

                ➡